2014年5月15日 (木)

5月14日は三味線の初回でした!
基本奏法をマスターし、三味線二重奏曲《呼応》を採り上げてみんなで三味線でカノンをしました。
三味線を初めて触る学生さんもよく弾いていて、自分で独自のカノンを作る時は苦戦していましたが、それぞれよく考えながら特徴ある三味線カノンになりました!

授業担当:市川香里 記


「三味線カノン」
対象:大学生10名
使用楽器:三味線(HEH)
目的:三味線の基本奏法を習得する、音楽づくり要素の追いかけっこを三味線でマスターする、三味線の楽しさを体感する

授業内容
①楽器準備
②基本奏法習得→基本バチ・スクイ・ハジキ・ウチ・コキ
③呼応CD試聴
④呼応の始め一行を2人一組になり手拍子で練習。その後、音楽的に工夫するためにどうすればいいか、強弱・速度・間合いなど話し合い、発表
⑤④を踏まえたうえで三味線で呼応を参考に独自のカノン実践
⑥グループ実習
約束:カノンが入っていること、今日習得した三味線の奏法を採り入れること

⑦発表

三味線カノン①
YouTube: 三味線カノン①

三味線カノン②
YouTube: 三味線カノン②

どちらのグループも特殊奏法のコスリまで積極的に採り入れて、奏法盛りだくさんの演奏でした。三味線は構えて音を出すまでが難しいので基本バチだけでも大変だったと思いますが、この一時間でよく頑張ってくれました。音楽づくりするための工夫を話し合う時間を設けたのでグループ実習には入りやすかったですが、いざ実践となるとなかなか思うようにはいかず、特に強弱の付け方はもっともっと工夫が必要だなと思いました。しかし速度やリズムの工夫はさすがだなと感心する場面も多々ありました!

三味線をやりたいという学生さんもいるので、今後の三味線ワークショップがますます楽しみです♪

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2014年5月13日 (火)

5月7日の授業は世界の音階をテーマに行いました。

お箏の弾き方がだいぶ様になってきて、パターン作りにも慣れた様子です。少人数だったのでグループ分けはせず、琉球・中近東・ブルースそれぞれの世界を
テーマにみんなで音楽づくりをし、箏による世界の音楽の広がりを存分に感じながらの授業になりました。おもしろいことをやってくれているからこそ、弾く時
はもっと堂々と弾いてもらえたらと思います。また専攻楽器を採り入れての音楽づくりでは学生さんが専門で学んでいる音楽について今後もどんどん教えてもら
いたいなと思いました!

授業担当:市川香里 記


世界の音階で音楽づくり

対象:大学生5名
使用楽器:箏
目的:世界の音階を箏を通して学ぶ、音楽の広がりを学ぶ、洋楽器とのセッションで箏の可能性を模索する

①箏準備
琉球音階:C・E・F・G・H~に調弦
②奏法復習
③琉球音階でパターン重ね、即興、対話の実践
④中近東系音階:C・D♭・E・F・G・A♭・H・C~で音楽づくり
テーマ「あやしげでヒヤッとする蛇使い」
テーマを表現するために強弱や弾き方、特殊奏法で飾りを入れるなどの工夫をみんなで話し合い、発表

中近東系音階
YouTube: 中近東系音階

⑤ブルーススケール:C・E♭・F・G♭・G・B・C~で音楽づくり
ジャズコース学生さんのピアノによるパターンにのせて、箏と三味線でジャズ風に音楽づくり、発表

ブルーススケール
YouTube: ブルーススケール



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2014年5月 1日 (木)

 4月30日は吉原による、箏の特殊奏法の習得を目的とした、「砧」を使ってのワークショップでした。

「砧地」とは古来より日本に伝わる布を川などで打つ作業を象徴する、シンプルな音型です。今回はそれをベースに鳴らした上で、箏のたくさんある特殊奏法を伝授し、その奏法を入れ込んで作品をつくりました。

流れは以下です。

1、箏の特殊奏法の練習

・合わせ爪(ここで砧地練習、五十 十~)

・すくい爪(ここで砧地練習、二ス~、七ス~)

・平爪、かき手、割爪

・流し爪、弾き連、グリッサンド

・トレモロ、裏連

・すり爪、散らし爪、輪連

・かけ爪各種

・押し手各種

・スタッカート、ハーモンックス、ピチカート、無調音   etc.

2、砧地の上で参考楽曲として、吉原が宮城道雄作曲「砧」を演奏して聴かせる。

3、1で習った特殊奏法を使って、パターンをかさねたり、即興でメロディをつくったり、対話したり、全体ワークショップ

4、2つのグループに分かれて箏のみで「砧」の音楽つくり

4/30邦楽ワークショップ、砧筝のみ
YouTube: 4/30邦楽ワークショップ、砧筝のみ

4/30 邦楽ワークショップ 砧筝のみ2
YouTube: 4/30 邦楽ワークショップ 砧筝のみ2

5、全員で他の楽器を加えて「砧」による音楽つくり

4/30 邦楽ワークショップ 砧3
YouTube: 4/30 邦楽ワークショップ 砧3

 以上でした。

 この日は箏を使って二度目のワークショップでした。学生たちはつたないながらも果敢に習ったばかりの技を駆使して音楽づくりをしてくれました。

 砧というシンプルで単調な音型は音色に特化した邦楽器ならではのものなので、ピアノなどではさまになりませんでした。そういう点においても邦楽器の良さを学生たちに気付いてもれえたら嬉しいです。もっとしっかり音が出せるようになったら、さらに良い作品が出来ると思うので、今後のワークショップでもなるべくたくさん邦楽器に触れて、なじんでもらえるようにしていきたいと思います。

授業担当:吉原佐知子 記

 

2014年4月22日 (火)

2014年4月16日の授業の模様です。
この日から本格的に授業スタートです。初回は箏入門&パターンミュージック入門をテーマに、箏でオリジナルさくらミュージックを作り、最後はピアノやPCなど学生さんの専門分野を採り入れて和洋ミックスのさくらが出来上がりました。
授業担当:市川香里  記
おコトはじめ〜和洋のさくらでパターンミュージック入門
授業日:2014年4月16日
対象:大学生9名
目的:箏の基本奏法の習得、パターンを使った音楽づくりの理解・実践
使用楽器:箏(平調子)、それぞれの専攻楽器など
授業内容
①楽器準備
②基本奏法習得
③箏を使ってリズムまわし
④さくらの練習
⑤色々なさくらのパターン作成 
⑥さくらのパターンに載せてソロまわしや対話
⑦グループ実習1 ・さくらのパターンで箏で音楽づくり
⑧グループ実習2 ・さくらのパターンで専攻楽器も含めた和洋の音楽づくり
お箏を初めて触る学生さんが多いので基本練習をよく行い、音楽づくりでもしっかり弾けるよう指導しました。
グループ実習では二年目の学生さんが率先して引っ張ってくれたり、音デの学生さんのセンスが光っていて、これからの授業がとても楽しみな出来栄えでした。
和洋のさくらではそれぞれの専攻と箏がミックスしたおもしろい音楽ができました。しかし専攻楽器を効果的に入れるためにはどうすればよいか、それに対して箏はどのように対峙していくか、という問題も出てきました。先生と学生さんみんなでどうしたらよい音楽になるか話し合い、再チャレンジするも、なかなかうまくいかず今回は授業終了となりました。このように今後の課題も生まれ、みんなで音楽づくりについて考えながら一年間がんばっていきたいと思います。

 




   

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2014年2月 6日 (木)

2月1日と2日に渡り三鷹市公会堂にて開催された全国邦楽合奏フェスティバル(洗足学園音楽大学後援)にて音楽づくりワークショップのコーナーが設けられ、来場者に箏による音楽づくりを体験してもらいました。担当講師は石上則子 先生、叶こみち 先生、吉原佐知子 先生、山口賢治先生です。

ワークショップ参加者は作曲家の松尾祐孝 氏を始め著名な演奏家から邦楽愛好者、邦楽初心者など様々な方々でした。このワークショップを切っ掛けに箏を習いたいと言ってくれた参加者もいました。サポーターとして洗足学園音楽大学の学生や卒業生が手伝ってくれ、邦楽ワークショップ授業の成果を出す場にもなりました。このような大勢の人が集まるフェスティバルの中でワークショップ活動が紹介できたことはとても意義深く、現代邦楽研究所出身者、フェスティバルスタッフの方々のご支援、ご協力の賜物と厚く御礼いたします。

当日の配布資料は下記からダウンロードできます。

石上則子 先生/叶こみち 先生 〜日本の旋律で楽しもう〜 ishigami.PDFをダウンロード

吉原佐知子 先生 〜箏による音楽づくりのアイディア〜 yoshihara.PDFをダウンロード

山口賢治 先生 〜声や邦楽器を使った線の音楽によるヘテロフォニー〜 yamaguchi.PDFをダウンロード

チラシ chirashi.PDFをダウンロード

下記の動画は石上則子 先生/叶こみち 先生 〜日本の旋律で楽しもう〜の創作発表の様子です。

全国邦楽合奏フェスティバル音楽づくりワークショップ
YouTube: 全国邦楽合奏フェスティバル音楽づくりワークショップ

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2014年1月10日 (金)

1月8日は今年度最後の邦楽ワークショップで、作曲家 清水一徹 氏を迎えての授業を行いました。

清水一徹(しみず いってつ)

76年横浜生まれ。

1998年日本現代音楽協会作曲新人賞入選

1999年日本音楽コンクール作曲部門入選

2001年日本作曲家協議会作曲賞入選

2002年ルクセンブルグ国際作曲賞第1位入賞、作品がCDリリースされる

2005年、武生作曲賞入選

作曲を故 三界正実、藤井喬梓、久木山直の三氏に師事。日本作曲家協議会会員。

今年度の最後の授業でした。しかし今年度の授業を振り返りまとめるのではなく、来年度以降に向けて今後のワークショップ活動や授業のあり方の新しい方向性を見いだすことを意図して、ゲスト講師を招きました。

今回のワークショップの題材は 清水一徹 氏の作品で尺八と当鉦の二重奏曲「レスタウロ」(restauro)をもとに音楽づくりを行いました。

 レスタウロとはイタリアにおける都市と建築の保存・再生の実践的手法を示します。古いものの保存や修復という意味に加え、これから創造的に活用していくという意味も含んでいます。教会などの歴史的建造物の保存・修復はもちろん、1980年代以降には、富裕層が古い建物を見事に再生し、そこに住まうというライフスタイルが登場し、建築家たちはレスタウロのデザインの分野で力を発揮しました。歴史的遺産に新しい息吹を与えるレスタウロはイタリア独自に根付く文化となっています。

このレスタウロのコンセプトを日本の伝統楽器に当てはめ、創造的に活用していくことを念頭に書かれた作品が今回ワークショップの題材とした尺八と当鉦のための二重奏曲「レスタウロ」です。尺八と当鉦は共に日本の伝統音楽で使われる楽器であり、かつ構造がシンプルで基本的な機構が昔から変わっておらず、音楽的レスタウロの対象として適する楽器との作曲者の判断が根拠にあるとのことです。

この作品ではたった一つの当鉦を様々な手法を使って、多様な音色を引き出すことに力点が置かれ、これとやはり多様な音色を有する尺八との絡みによって曲が進んで行きます。作品の中で行われている当鉦の(特殊)技法を参考に、学生に当鉦から様々な音を探り、新しい響きを発見してもらい、得られた音素材を音楽へと組み立ててもらいました。

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当り鉦による音楽づくりワークショップ
YouTube: 当り鉦による音楽づくりワークショップ


作曲家による自作品を題材とした音楽づくりを行った場合、

 1、作曲者による作品の解説(作品のコンセプト、構造や手法など)

 2、作品の鑑賞(生演奏の場合は演奏家の視点による作品に対する言及)

 3、作品のコンセプトや方法論を元にした音楽創作

の流れが基本と考えられます。このようなワークショップは、より深く作品の構造を理解し、音楽鑑賞力を上げるのに役立つので、今後、他の多くの作曲家にも自作品を題材とした音楽づくりワークショップの実施が望まれます。一般的に難解な印象を持たれる現代音楽への理解と普及に繋がる具体的かつ有益な活動のひとつになります。

また、対象となる教材や題材を正に”レスタウロ”するための試行錯誤の方法論として、音楽づくりワークショップのあり方を考えることの必要性にも気づかされました。

来年度はこのことも念頭に置き、活動研究を進めたいと思います。

担当:山口賢治

2013年12月17日 (火)

10月30日は声楽科のTさんによる「日本の歌で遊ぼう」のワークショップでした。

Tさんは日ごろから邦楽ワークショップの授業に積極的にとりくんでくれて、ワークショップ案も早くから念入りに考えて実施にいたりました。

そのためにとても落ち着いて、良く考えられたワークショップでした。

通常では、参考音源を最初に聞かせてから音楽づくりをさせるのですが、今回は最後に題材にした詩を、違う歌手、アレンジでうたわれた音源を聴かせるという、逆転の工夫も新鮮で工夫が見られました。

以下Tさんの報告書です。

授業担当 吉原佐知子 記

ワークショップ名
日本の歌で遊ぼう(邦楽を用いての音楽作り)

ワークショップリーダー
声楽コース

実施日
10月30日

対象
大学生7名

使用楽器
琴、声

題材
さくらよこちょう(別宮、中田)

授業目的
あまり触れる機会の少ない日本歌曲に触れると共に、日本語の持つ様々な要素や雰囲気を感じ取る。
感じ取ったことを音楽概念に当てはめて表現する。表現をすることで何気無く毎日使っている日本語にもっと興味を持って欲しい。

アイスブレイク
軽い体操と発声練習、簡単な発声概論(10分)

発展
①題材から歌詞の一部を抜き取り、その部分の日本語を分解し、単語ずつに分け、ひとつひとつの単語がどのような性質、特徴を持っているのかを考える(10分)

②その性質、特徴、雰囲気をいくつか発表してもらい、分解した言葉に当てはめて表現の仕方を考え、一文ずつ読んでもらう(15分)
例)元気なイメージ、ふんわりとした感じ、など

強弱は?速度は?高低は?

重ねたら効果が出る?

③グループに分かれて①②でやったことを工夫して表現の仕方を考え、声のみで発表する。その後、琴や三味線も用いた音楽を作る(10分)

10/30 邦楽ワークショップ 日本のうたで遊ぼう
YouTube: 10/30 邦楽ワークショップ 日本のうたで遊ぼう

 

④発表(5分)

10/30 邦楽ワークショップ 日本のうたで遊ぼう
YouTube: 10/30 邦楽ワークショップ 日本のうたで遊ぼう

10/30邦楽ワークショップ 日本のうたで遊ぼう
YouTube: 10/30邦楽ワークショップ 日本のうたで遊ぼう


 

 

 


まとめ
さくらよこちょうを聞く(別宮さん、中田さんどちらも)。
自分達の演奏との違いや、別宮さんと中田さんの曲の違いを発表。(10分)

同じ歌詞なのに全然違うことを理解してもらえたら嬉しい。
またドイツ歌曲を例に、言語は違えども、言葉が曲にとってどれだけ大事なのかということが少しでもわかってもらえたらと思う。

反省点
アイスブレイクで折角身体を動かしたのに発声のことは概念しか伝えられず中々実践までいかなかった。
アドリブで話すことが多く焦ってしまい、学生に伝わったかどうかの確認が疎かになってしまった。
また、普段声楽のレッスンを受けていない学生に音楽要素を取り入れて読ませるという点において、難しかったという声があり、自分が手本を聞かせるべきであった。

感想
全体的には良い出来であるワークショップだったと思う。所々に反省点はあるものの、学生から、新たな発見があり自分の専門にも活かせそうだ、という感想を聞けただけで有意義なワークショップであったということが分かった。
私は声楽コースなので、詩を分解して考えることが身についている。普段はイタリア語やドイツ語、フランス語が多いので中々日本語の詩を考える機会がなく、今回のワークショップは私にとってもとても有意義な時となった。
教職を取っているため、教えることは好きである。生徒や学生と対話しながら音楽作りが出来たことはこれから先の自分にとって、物凄い経験値になると思う。

11月13日はクラリネット専攻3年生のKさんによる

「世界の音階」によるワークショップでした。拍の長さやリズムに着目したアイスブレイクの後、世界のいくつかの音階をピックアップして、まずその音階を聴かせてどんなイメージがあるかを話し合ってから好きな音階を選んでメンバーを替えて2回音楽づくり行いました。

箏になじみのない学生だからこそ、難しく考えずにかえって自由にその音階で楽しく音楽づくりをしてくれていると感じました。

また箏だからこそこの音階に着目したワークショップができると気付いたKさんにも感心しました。

Kさんの報告書は以下です。

授業担当 吉原佐知子 記

 

■テーマ
邦楽器で世界の音楽に触れる

■実施日
11月13日

■担当学生
管楽器専攻学部3年

■使用楽器
異なる調弦に合わせた3種類の琴

■実施想定対象
ある程度音楽に対する知識を有する高校生以上の生徒。

■実施概要・目的
・拍の長さの変化による音楽の種類と傾向が有ることに触れる。
・異なる調弦(今回はアメリカ,中近東,エジプトよりスケールを拝借)による印象の違いを楽しむ
→拍の長さによる傾向の変化+世界の異なる調弦による変化+日本の邦楽器である琴=…組み合わせを変えればいくつもの新しい音楽作りを楽しむことができるのでは?という発見をする事が大きな狙いである。

■実施プログラム

①拍の長さを意識した手拍子によるアイスブレイク
→どのような拍の取り方があったか発言をしてもらう
ex)短い、はねてる、重たい、音を引きずるetc…

→発言があったリズムを大雑把に4パターンに分類した後、そのリズムの傾向を解説
・たん たん たん/ロックやラテンに見られる歯切れのよいリズム
・たー たー たー/ボサノバに見られる音を引きずるリズム
・たーん たーん たーん/バラードやジャズにみられる半円のスキップ移動をするリズム
・たっ たっ たっ/タンゴにみられる短いスキップで進行するリズム

→上記の傾向を踏まえた上でもう一度アイスブレイク

[結果:意識のかけかたの違いによってただの手拍子なのにボサノバ感がでたりワルツの様に聞こえたのが面白かった]

②世界のスケールに触れる
→あらかじめ用意しておいた3ヶ国のスケールに調弦した箏の音を聞いてもらい、そのイメージを述べてもらう(この際どの国のスケールかは隠して行った)

ex)アメリカよりブルーススケール/ジャズっぽい、酒場、西部劇
中近東よりペルシアンスケール/あやしい、蛇が出てきそう、沖縄っぽい(?)
エジプトよりエジプシャンスケール/冷たい印象、ファラオ、砂漠、あやしい
etc…

[結果:どの国のスケールか言ってないのにも関わらずなんとなくその国の印象を言い当てるような発言が多く、やはりその国特有の音階にはその国の雰囲気が盛り込まれているのだと思った]

→次に先ほど聞いてもらったスケールの国ばらし

→グループを2つに分け音楽作りをしてもらう

③音楽づくり1
→ブルーススケールチームとペルシアンスケールチームに別れて音楽づくりをしてもらう
この際、授業前半で行った拍感の違いを意識しながらパターンや即興で音楽作りをお願いしたいと説明。

[結果:ブルースチームは軽快なジャズのパターンを重ね酒場の様な雰囲気に。ペルシアンチームはあやしげな雰囲気の曲になり調弦による違いが顕著に出た。]

→チーム代表者に相手チームの感想を述べてもらう。ワークショップリーダーからもチームごとに感想を述べた。

2013.11.13 邦楽ワークショップ
YouTube: 2013.11.13 邦楽ワークショップ



④音楽作り2
→グループを入れ替えエジプシャンスケールチームとブルーススケールチームに別れて音楽づくりをしてもらう

2013.11.13 邦楽ワークショップ 世界の音階
YouTube: 2013.11.13 邦楽ワークショップ 世界の音階

2013.11.13 邦楽ワークショップ エジプト音階
YouTube: 2013.11.13 邦楽ワークショップ エジプト音階



[結果:エジプシャンチームは砂漠の中を静かにあやしく進んでいく様な雰囲気の曲に、ブルースチームは音楽作り1でのブルースチームとは違い少し落ち着きのあるジャズ風な曲になった。]

→チーム代表者に相手チームの感想を述べてもらう。ワークショップリーダーからもチームごとに感想を述べた。

⑤まとめ
→感想を述べて授業概要・目的がなんだったのかを解説した


■感想
スケールの違いによる音楽の違いが楽しめた。各国のスケールから受ける初見での印象がなんとなく的を射ていたのが面白かった。
最初に行ったアイスブレイクでは今までのワークショップでは工夫して身体のどこから音をだすか?という点を考えることが多かったように感じていたので今回は拍を意識してのアイスブレイクを行ったが、手拍子だけでもボサノバやロックに聞こえるのが新しい発見だった。

反省点は少し詰め込みすぎたかな…という点です。拍の長さによる音楽作りのワークショップか音階の違いによる音楽作りのワークショップかどちらかに絞れば良かったかなと思います。でも履修者の皆さんがとても協力的で板書を使いつつスムーズに授業進行が出来ました。ありがとうございましたm(_ _)m

2013年12月11日 (水)

横笛演奏家の西川浩平 先生をゲストに招いて、横笛による音楽づくりを実施していただきました。西川先生は元々フルーティストから日本の横笛の演奏家になり、現在でも両方を演奏し、西洋クラシック音楽と日本の伝統音楽の双方に通じておられます。今回の授業では日本の横笛の基本的な奏法の説明から、日本の笛の音楽たる重要な要素(タンギングをしない、噪音を音楽の中に積極的に取り入れる 等)について実演を交えながらお話していただきました。さらに学生達には笛の唱歌(ショウガ:一定の規則に従って楽器が演奏する旋律を、奏法の情報を含めて、声に出して歌うための体系)を歌ってもらい、簡単な節の演奏を踏まえた上で、最後に即興演奏にチャレンジしてもらいました。

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西川浩平 先生 笛による音楽づくりワークショップ
YouTube: 西川浩平 先生 笛による音楽づくりワークショップ

2013年12月10日 (火)

12月10日は東京成徳大学に出張して箏による音楽づくりワークショップを行いました。邦楽ワークショップを担当していただいている講師の一人 味府美香 先生が勤務なされている学校です。邦楽ワークショップ授業担当の山口賢治、吉原佐知子、中香里 先生に加えて洗足学園音楽大学教育コース教授で作曲家の松尾祐孝 先生と邦楽ワークショップ受講生の洗足学生も参加しました。東京成徳大学には箏が多くはないので、洗足から運び入れました。4名の先生それぞれ1枠(45分)づつ各々の方法論にて音楽づくりを実施しました。

吉原先生…「さらし」による音楽づくり

中先生…「きぬた」による音楽づくり

松尾先生…同音連打とロンクトーンによる音楽づくり

山口先生…微分音程調絃によるトーンクラター

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