◆実施日:5月19日
◆担当:山口賢治
◆テーマ:オンラインので音楽づくりワークショップ
〜音の密度の確率的制御による音楽づくり〜
以前に「音の密度や強弱から音楽をつくる〜クセナキス 作曲「アホリプシス」を参考に音楽づくり〜」を行なったが、
https://blog.senzoku.ac.jp/hougaku/2016/08/post-a970.html
この方法をオンライン上での音楽づくりに適用した。
YouTube: オンラインので音楽づくりワークショップ 〜音の密度の確率的制御による音楽づくり〜
この方法論を採用した理由は、オンラインによるタイムラグの影響をほとんど受けずに実施できると判断し、試行した。但し講義授業用のオンラインシステムでは、音楽的な質の高い音響や明確な音色感、音量の繊細な強弱をサウンドに反映させることには制約が生じる。なので今回は音の密度や高さ、発生する単語の意味が持つニュアンスを中心要素として音楽を組み立てた。参加者にはストップウォッチを準備してもらい、時間の刻みに従って音楽を進行させた。
演奏に参加できる人数制限やマイクデバイスの性能差によるばらつきの影響など、調整が必要な課題があったものの音楽づくりを進めることが可能であった。また今回の試行で得られた音響は、高音質ではないものの、かつてのテープ音楽やミュージックコンクレート的な音響世界が結果的に生み出された。このような体験をもとに、過去のテープ音楽やミュージックコンクレート作品の鑑賞に繋げるプログラムの可能性を見出すことができた。
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