2019年6月 6日 (木)

巣ごもり地による箏ワークショップ


6月5日邦楽ワークショップ

題名「巣ごもり地による箏ワークショップ」

対象 大学生五名
使用楽器 箏五面
調弦 平調子
題材 「松竹梅」

内容
1、邦楽曲の古典曲に用いられる地(繰り返しの伴奏パターン)の一種である巣ごもり地(ツルテンツルテン~)の説明と練習をする。
2、学生の一人に巣ごもり地を弾いてもらい(二ス三の繰り返し)、その上で吉原が古典曲「松竹梅」の手事を重ねて弾いて聴かせる。
3、古典奏法の練習(すくい爪、割り爪、かけ爪、流し爪、引き連、後押し、割連、サーラリン、コロリンなど)を練習。
4、習った技を使いながら、巣ごもり地の上でメロディを作って重ねてみる。
5、巣ごもり地の上で対話したり、メロディのほかにも飾りを足してみる。
6、巣ごもり地の速さを色々変えてみて、それに反応して音を重ねてみる。
7、グループで巣ごもり地がどこかでなっているという約束で曲づくり。
8、発表と感想。





YouTube: 巣ごもり地による 箏ワークショップ

感想

今回の作品は巣ごもり地とメロディを一人ずつ交替でまわしてつくりました。良く聞きあってたくさんの技を駆使して古典的でありながら現代の感覚も感じられる作品となりました。
巣ごもり地h、同じく古典の地の一種で良くワークショップで使われる「さらし」より単純なパターンなので、より簡単に音楽づくりができるような感覚でした。
学生も、巣ごもり地があると作りやすかったという感想でした。
三味線でもすぐ弾ける手なので、今後もまた色々な場面で取り入れてみたいと思います

授業担当 吉原佐知子

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コメント

つるテンつるテンつるつるテンと聞こえる、巣篭もりという古典曲に使われる繰り返し
の伴奏パターンを使用して作品を作った。
まずはツルツルテンの練習をおこなった。最初はなんてことないと弾いていたが、
ツルツルテンを何度も繰り返していくうちに指が疲れて一定のスピードを保てなくなってくる。

次に、古典技法の練習をおこなった。巣篭もりの味付け、
装飾に主に使う技法が多いと感じた。
好きなのは流し爪で、しゃっという効果音が独特で聞いている側の注意を
引きつけられるからだ。

最後にグループでの作品を作成した。
作成にあたっての注意点は巣篭もりを順番に交代していって、それと同時に装飾、
ころりん等の役割も回っていく。みんなが一度はすべての役割を担う
オールラウンド形式である。
これをすることで、一人一人の個性が変わっていくごとに光、飽きない音楽が作れることが見込めると思う。
改善点は、終わり方のみんなの意思疎通ができていなかったことだ。

とても音色が綺麗で良いと思いました。一人ずつ交替で回しているので一人一人の演奏に個性が感じられてとてもよかったです。
途中で難航しているところもありましたが、練習して合わせたらもっと素敵になると思います。
三味線でもすぐ弾ける手ということなので、一、二人三味線を担当する人がいても面白そうだと思いました。