11月12日に行われた授業の模様です。
今回はクラリネット科4年のKさんによる、リズムに着目して日本らしい音楽を模索し音楽づくりする授業でした。
Kさんは来年度から音楽科教員になる学生さんで、実際の授業でも実践できるようなプログラムを考え、実行しました。学生さんに対してすごく丁寧で授業の進め方がすばらしく、さすが先生の卵だなと感心しきりでした!もう少し声を前に出すようにすることと、自分で楽器を弾きながら学生さんにアドバイスするよう挑戦してほしかったなと思いました。これから教員として邦楽のすばらしさをぜひ子供たちに伝えていってもらいたいです!
下記、Kさんによる授業報告書です。
授業担当:市川香里 記
『リズムに着目し、いかにも日本らしい音楽を創作しよう』
実施日:2014年11月12日(水)
対象:大学生6名
使用楽器:乃木音階に調弦した箏、打楽器
目的:「日本独特のリズムに着目し、その要素を十分に用いて、まとまりのある音楽づくりをする。」
授業内容:
<アイスブレイク>
日本らしいリズムを使った2重奏のリズム遊び
<本題>
日本の民謡のひとつである"こきりこ節"を聴く
↓
有拍リズムの、日本の民謡を挙げる(exソーラン節、炭坑節、八木節)
↓
挙がった民謡も参考に、日本らしいリズムを4拍分考え、一人ずつ発表する
↓
(創作)下記3点を条件として、日本らしい音楽を創作する
ⅰ拍節があることⅱベースに2度関係の音を入れるⅲグループの中で意識して入れたリズムをひとつ作る→グループで発表前に発言させる
<発表、まとめ>
2つのグループで、それぞれ"よさこい節"と"祭"をイメージして創作した音楽を発表した
<考察>
まず、この題材を取り上げたのには、①日本音楽の有拍の決まったリズムパターンを実践から特徴を考察したいと思ったこと②グループ発表の際に、リズムに共通性があれば音楽としてのまとまりを作れるのではないか、という点で試みてみよう思いました。結果、
①…特徴としては、符点のリズムや休符、反復などを上手く用いるところに共通点が見られた。
②…リズムの共通性を作ることで、旋律やベースにまとまりを感じられ、役割も分かりやすい。旋律も琴で適当に音を並べても、それらしくなる利点はあるが、似たような雰囲気になってしまう難点もあり、テンポや強弱で工夫をしていた。
今後の課題としては、乃木音階でなく、他の調弦ではどのように聴こえるか、試みてみたい
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