2013年11月

2013年11月10日 (日)

11月9日に洗足音楽表現教育研究会による第3回 SeMEES フォーラムが開催され、様々な公開講座やシンポジウムが開催されました。

第3回 SeMEESフォーラム

この中で『箏による音楽づくりワークショップ ~微分音程調弦によるトーンクラスター~ 』が実施されました。

写真は箏をプレピアード化させている様子です。

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伝統調絃と微分音程調絃の複合
YouTube: 伝統調絃と微分音程調絃の複合

上記の動画は創作の一例です。伝統的調絃と微分音程調絃を1面の箏の中で複合させています。

このフォーラムは来年の実施も予定しています。

■テーマ
ペットボトルによる音楽づくり 
〜竹を用いた音楽づくりの方法論の応用〜

■実施日
10月23日

■担当学生
管楽器専攻学生3年

■実施概要
笛、尺八や打楽器など竹を素材にした邦楽器や獅子おどし等、竹は日本に身近な素材のであり、竹から発せられる音に多くの人が親近感を抱く。竹を使った音楽づくりのワークショップは各地で実施され実績を上げているが、材料の入手の問題、ささくれによる怪我の注意、破片の散乱による床の汚れなどの問題点に対処する必要がある。そこで安全性が高く、材料入手の容易なペットボトルを用いて、竹を用いた音楽づくりの方法論を活用し音楽づくりを試みた。

■使用楽器、道具
様々なサイズのペットボトル、スティック 他

■実施想定対象
小学生、音楽経験の浅い大人を含むグループ。

■実施プログラム
1、一人ひとり好きなペットボトルを選んでもらい面白い音を探ってもらった。
2、探った音を一人一人発表してもらい、どうのような音の出し方があるのかまとめた。
3、音で会話してもらった。擦るだけ、叩くだけ、吹くだけなど音の出し方を限定して実施した。
4、一人一人4拍づつ好きな音とリズムの音形パターンを考えてもらい、発表した。
5、4で各自が考えた音形を積み重ねて演奏した。
6、5までのステップを踏まえて2グループに別れ、創作発表を行った。

■まとめ
竹を用いた音楽づくりの方法論を活用したが、竹では得ることの出来ない音、例えば潰す、水やビーズを蓋をして振るなどが発見があった。ペットボトルの中に勢い良く息を入れて風の音を出すことは尺八のムラ息と共通するなど、出された音や作られた音楽の中に日本の伝統音楽の中で聞かれる要素を見いだすことができたのが収穫であった。

■担当教員からのコメント
今回はペットボトルをそのまま音具として使用したが、様々な加工を施せば、さらに音のヴァリエーションが増え、創作の幅が広がることが期待出来る。また、ペットボトルによる演奏例の紹介もあると理解が深まると思われる。竹を使用した場合とペットボトルを用いた場合とで、プログラムやつくられる音楽の共通点や相違点を分析して整理することが課題である。





YouTube: ペットボトルによる音楽づくり


担当:山口賢治

2013年11月 1日 (金)

洗足学園音楽大学/大学院では、教員の自己啓発と相互啓発の更なる促進を目指して、 [洗足音楽表現教育研究会/Senzoku Music Expression & Education Society] (略称=SeMEES/セミーズ)を平成23年度に設立いたしました。皆様のご承知置きと今後の展開へのご注目をお願いいたします。
開設初年度の初回学会と翌年度の第2回に続き、今年度も《SeMEESフォーラム》を開催いたします。音楽大学ならではの“会員教員による研究発表”を主体とした1日学会となります。教員各自がライフワークとしている研究テーマや、作品・作曲家へのアプローチ、演奏テクニック・メカニックの開発、教育法・レッスン法の研究、等々、発表題材・テーマは広範に展開しています。音楽大学としての特色を活かした、新しい時代に相応しい、音楽・文化・芸術・教育というフィールドに相応しい、柔軟性と多様性に溢れた学会・フォーラムを目指しております。今回は、文書発表や連携イベント(演奏会)も組み合わせた開催となっています。
聴講者としての参加は、広く一般にも開放いたします。会場受付に資料代500円をお支払いいただければ、ご自由に研究発表等を聴講することができます。(本学学生=学部生・専攻科生・大学院生)は無料です。) 会場には、研究発表者のみならず多数の本学教員が集結いたします。ロビーでの質疑応答等も大歓迎ですので、皆様お気軽に相互啓発と交流の時をお過ごしいただければ幸いです。
ご来場の上、ご高評を賜りますよう、ご案内申し上げます。 第3回SeMEESフォーラム 実行委員会

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