■テーマ
ペットボトルによる音楽づくり
〜竹を用いた音楽づくりの方法論の応用〜
■実施日
10月23日
■担当学生
管楽器専攻学生3年
■実施概要
笛、尺八や打楽器など竹を素材にした邦楽器や獅子おどし等、竹は日本に身近な素材のであり、竹から発せられる音に多くの人が親近感を抱く。竹を使った音楽づくりのワークショップは各地で実施され実績を上げているが、材料の入手の問題、ささくれによる怪我の注意、破片の散乱による床の汚れなどの問題点に対処する必要がある。そこで安全性が高く、材料入手の容易なペットボトルを用いて、竹を用いた音楽づくりの方法論を活用し音楽づくりを試みた。
■使用楽器、道具
様々なサイズのペットボトル、スティック 他
■実施想定対象
小学生、音楽経験の浅い大人を含むグループ。
■実施プログラム
1、一人ひとり好きなペットボトルを選んでもらい面白い音を探ってもらった。
2、探った音を一人一人発表してもらい、どうのような音の出し方があるのかまとめた。
3、音で会話してもらった。擦るだけ、叩くだけ、吹くだけなど音の出し方を限定して実施した。
4、一人一人4拍づつ好きな音とリズムの音形パターンを考えてもらい、発表した。
5、4で各自が考えた音形を積み重ねて演奏した。
6、5までのステップを踏まえて2グループに別れ、創作発表を行った。
■まとめ
竹を用いた音楽づくりの方法論を活用したが、竹では得ることの出来ない音、例えば潰す、水やビーズを蓋をして振るなどが発見があった。ペットボトルの中に勢い良く息を入れて風の音を出すことは尺八のムラ息と共通するなど、出された音や作られた音楽の中に日本の伝統音楽の中で聞かれる要素を見いだすことができたのが収穫であった。
■担当教員からのコメント
今回はペットボトルをそのまま音具として使用したが、様々な加工を施せば、さらに音のヴァリエーションが増え、創作の幅が広がることが期待出来る。また、ペットボトルによる演奏例の紹介もあると理解が深まると思われる。竹を使用した場合とペットボトルを用いた場合とで、プログラムやつくられる音楽の共通点や相違点を分析して整理することが課題である。
担当:山口賢治
竹は手軽に入手し難いということから、ペットボトルを代用する考えは環境負荷の軽減にも繋がり、とても良い素晴らしい案だと思います。音楽づくりは難しいイメージですが、楽器を使わなくても楽しそうな演奏ができることに驚きました。
竹の代用品で身近に手に入る物として、カンカンとした音でロックっぽい雰囲気を作り出すことが出来そうな空き缶や、様々な形の物でドレミを作り出すことができるビンなども使用すれば新たな要素が増え、創作の幅も広がって更に面白くなると思いました。