2013年6月19日 (水)

邦楽器を用いた音楽づくりワークショップの歴史

■実施日:6月12日
■担当:山口賢治
■実施概要:「邦楽器を用いた音楽づくりワークショップの歴史」
邦楽ワークショップの授業は今年度で9年目を迎える。音楽づくりの手法に基づくワークショップ活動の黎明期の説明から、その活動が邦楽器にも及んだにも経緯および現在まで至る歴史を過去の映像資料を見ながら講義を行った。
・1960年代終わり、カナダの作曲家マリー・シェーファー 
                      サウンドスケープ(soundscape)
・1970年 著書「音楽の語るもの」 ジョンペインター(John Paynter) 
                      イギリス 音楽学教育学者 作曲家
・1980年   西武美術館主催で音楽教育をテーマとした企画を実施
       星野圭朗(当時:東京学芸大学附属附属竹早小学校)
       児童による自作自演の打楽器アンサンブル曲を披露
・1989年 第6次学習指導要領(小・中・高校)で
       創造的音楽学習が導入される。
・1991年 日本現代音楽協会 主催「童楽」開催
・1994年 日本現代音楽協会 主催「童楽2」開催
・1995年 現代邦楽研究所開講。
           邦楽器による創造的音楽学習の研究や活動が始まる。
・1997年 越谷コミュニティーセンター 主催 
       ロンドン・シンフォニエッタとともに
      ワークショップ参加者とロンドン・シンフォニエッタによるコンサート
・1998年 越谷コミュニティーセンター 主催  青少年少女芸術祭 
・2001年 ISCM世界音楽の日々2001横浜大会 
                 こどもみらい2001 「ワガッキ バクハツ」
・2002年 江戸開府400東京 子どものための伝統文化ワークショップ見本市 
・2005年 日本現代音楽協会 主催
       尺八を中心とした音楽づくりと演奏のワークショップ・コンサート
参考資料
島崎篤子「日本の音楽教育における創造的音楽学習の導入とその展開」(論文)
ジョンペインター「音楽の語るもの」 (音楽之友社)
現代邦楽研究所修了コンサート/こどもみらい2001 コンサートプログラム 他
■今後の課題
今回は、邦楽ワークショップの現在までの流れを振り返った。次の課題として、ワークショップ活動やその実績が将来に向けて、教育環境や社会状況の変化の中でどうように活用され、音楽家(自分達)にとってどのような意味付けがあるのかについて考える必要があると思われる。今後機会があれば「邦楽ワークショップの未来」をテーマに学生同士のディスカッションや研究授業を行いたい。
【現代邦楽研究所第1回修了コンサートプログラム】
13061201

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