2013年4月

2013年4月25日 (木)

三味線第2回目となる今回は特殊奏法と無拍・対話に着目して、三味線でどんな音が出せるかみんなで探求し、その音を使って音楽づくりをしました。
その様子をご報告させていただきます。

授業担当:中香里 記

『三味線でおしゃべり♪』

実施日:2013年4月24日
参加人数:大学生18名
使用楽器:三味線(本調子、DGD)
目的:三味線で独自の音を創造して音楽づくりに採り入れる、音楽づくり要素の拍と対話を理解し実践する

1、三味線準備、基本奏法の復習

2、特殊奏法の実践
スクイ・ハジキ・スリ・ウチ・アテハジキ・ウラハジキ・コスリ・ケシ・完消音・トレモロ・ソトオサエ・コキ爪
オトシ→邦楽の特徴的な無拍の音型として紹介

3、独自で奏法開発、発表

4、邦楽におけるパターン「地」の紹介
さらし地・砧地・虫の音など。
特殊奏法を採り入れながら展開していく例も提示。

5、対話の実践
例として玉木宏樹作曲『ジャワリ』の冒頭部分を中と三味線の学生で演奏。
前出の地にのせて無拍の対話を実践。

6、3グループで音楽づくり
独地(自)でおしゃべりしよう
約束①オリジナルの地を作る
約束②
特殊・独自の奏法を入れる
約束③無拍の部分を作る
約束④対話する
7、発表


YouTube: 三味線でおしゃべり①


YouTube: 三味線でおしゃべり②


YouTube: 三味線でおしゃべり③

独自奏法の開発では特殊奏法同士を組み合わせたり、絃の裏をコスってみたり、バチを絃に挟んで指でかき鳴らしてみたりと、今までにない斬新なおもしろアイデアがたくさん生まれました!

音楽づくりでは地も凝っていて、おもしろ奏法を採り入れながら楽しくおしゃべりをしてくれました。有拍部分の導入をもっとアドバイスすればよかったかなという反省点もありますが、素晴らしかったのはアイコンタクトでお互いをよく聴きながら対話していたところです。自分が弾くので必死になりがちですが、相手がどんなことをやっているのか、相手の音を聴きながら音楽づくりしようと前回から伝えていたのがアイコンタクトに現れて、その分どのグループも団結力が前回に比べ格段に上がっていました。

次回は山口先生による尺八の授業です!お楽しみに〜♪

2013年4月19日 (金)

今回から本格的にワークショップ授業が始まりました。
三味線を使った授業としても1回目ということで基本中の基本を学ぶべく、最近では機会のあまりなかった三味線での『さくら』をテーマに行いました。はたしてどのような授業になったのでしょうか。。。

授業担当:中香里 記


『音楽づくりスタート編~三味線で自分のさくらを咲かそう』

実施日:2013年4月17日
参加人数:大学生17名
使用楽器:三味線(三下り、HEA)
目的:三味線に親しむ、音楽づくりの基本要素を実践を通して理解する

1、アイスブレイク
①4拍と3拍でリズムまわし→反復
②4拍のリズム重ね→パターン

2、楽器準備・基本奏法

3、三味線で有拍リズムの反復・パターン探し

4、さくらの音型で拡大・縮小・逆行

5、さくらでパターンを作成
①さくらの冒頭4拍をモチーフにパターンを探して1人ずつ発表
②パターン組・メロディ組・合いの手でさくら合奏

6、2グループで音楽づくり
オリジナルのさくらを作ろう
約束①さくらが聞こえていること
約束②今日学んだ音楽づくり要素を入れること
約束③終始を決めること

7、発表


YouTube: さくら2013バージョン①


YouTube: さくら2013バージョン②

各グループとも今日学んだ要素だけでなく、来週行う予定の特殊奏法を入れてくれたり、合いの手に果敢にチャレンジする学生さんもいてステキなさくらが咲きました♪

三味線に初めて触る学生さんがほとんどでしたが(経験者は2人)、みんな楽器が弾きたくてウズウズしている様子で、基本奏法を教えただけでなかなか様になっていました。グループ実習では積極的に意見を出して早くもリーダーの片鱗を見せてくれた学生さんたちもいて、みんな楽しくも真剣に授業に取り組んでいました。
次回の三味線2回目では特殊奏法と無拍に着目して、三味線でどんな音が創り出せるのか探っていきたいと思います!

2013年4月10日 (水)

邦楽ワークショップの授業が今日から始まりました。坪能由紀子 先生を中心に全講師集合(左から中香里、吉原佐知子、坪能、山口賢治、味府美香)。邦楽、ジャズ、ロック&ポップス、管楽器、ピアノ、音楽デザインから受講学生が揃いました。今年度もいろいろな音楽づくりが期待出来ます。今年度はゲスト講師の招聘や他大学への出張しての合同ワークショップを計画しています。音楽づくりの活動をさらに拡げていきます。
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