2012年7月4日の邦楽ワークショップのご報告です。
今回はヴァイオリン専攻のKさんがワークショップを担当しました。
現代音楽に興味を持つKさんは箏の特殊奏法に着目して音楽づくりをすることになりました。
最初はガチガチに緊張していたKさんも仲間に支えられながら少しずつ自分のやりたいことにむかっていけました。
この半期の授業を通して、邦楽ワークショップの受講生はとても頼りになる心強い仲間になっているのだなと改めて感じました。
では、Kさんのワークショップ詳細をご覧ください(報告:Kさん)
*授業の目的
普段のワークショップでは普通奏法を使って曲づくりをすすめることが多かったが、今回は特殊奏法だけを使うことでどのような違った音楽ができるのかを味わう。特殊奏法を使った音楽づくりに挑戦。
*授業の流れ
①アイスブレイク
4拍の手拍子で好きなリズムをつくり、一人ひとりにまわし。
次に手以外の体全体からでる音を使って最初にやった4拍で一人ひとりが音を探しリズムをつくる。
→手拍子以外の奏法があることをわかってもらい、楽器を使う上での参考にしてもらった。
②2グループにわかって音づくり
2つのグループにわかれ、特殊奏法を使わない普通の奏法で音楽づくり、発表。
③奏法の発展
箏の特殊奏法の復習(押し手、かき爪など)
→実際に使われている特殊奏法
「押す・はじく・叩く」をキーワードに自分たちで奏法を考える
→新しい特殊奏法をつくり出す
④グループ
箏の特殊奏法+自分たちでつくり出した奏法を使ってグループで音楽づくりをする。
⑤グループの作品
「叩く」奏法を使ったグループは、箏の柱や箏本体を色々なリズムで叩いて出る音の違いを使って音楽をつくっていたのが効果的だった。ひっかいて音を出すだけではなく打楽器的な奏法が生きていた。
「押す」奏法のグループは、押すスピードや回数、強さを様々に変えて微妙で不安定な感じの音で音楽をつくっていた。調性のない音楽づくりがとても不思議な音楽をつくりだしていた。
⑥まとめ
特殊奏法を使うこと、それを使って音楽をつくることなど、私の説明不足で皆さんには申し訳なかったです。ですが、どのグループも私が考えていたような音楽づくりよりも、もっとレベルの高い音楽をつくってくれて、驚きもあり新しい発見もでき、私自身とても楽しかったです。たくさん協力してくれた皆さんにはとても感謝しています。そして、事前準備の段階で分からないことだらけの私を助けてくださった先生方、ありがとうございました。
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