2012年6月22日 (金)

4バーストレードを使った音楽づくり

2012年6月13日に行われた邦楽ワークショップ授業のご報告です。

今回はジャズ科4年生のTくんによる、4バーストレードをテーマにした授業でした。Tくんは今年初めてこの授業を履修した学生さんで、授業直前まで準備に追われるなど少々心配もしましたが、初めてということを感じさせない、ジャズ科ならではのアドリブ感満載の授業でした。テーマも自身の専攻を活かしたものを選び、ジャズ科のTくんだからこそできる、ジャズと邦楽がうまく融合したとっても楽しい授業になりました。また、普段は邦楽器を弾くのに奮闘しているジャズ科の学生さん達がみんなをリードして音楽づくりする姿も見られ、とてもうれしく感じました。ただ時間配分がうまくいかず、次の動作へスムーズに移行できなかったことと、テーマである4バーストレードの説明が不十分だったことが残念でした。Tくんはあと1回授業を担当する予定ですので、この反省点をしっかりふまえて、次回の授業に活かしてほしいと思います。

授業担当:中香里・記

以下、Tくんによる授業報告書です。

☆実施日:2012年6月13日

☆実施対象:大学生以上約10名

☆授業の目的
jazz内でのルールのひとつとして、4バーストレードというものもあるということを知ってもらう。
今後の音楽作りにも活用できるようにする。

☆使用楽器
箏10面、調弦:平調子

☆授業の流れ
①アイスブレイク 15分
内容:普通の手拍子回しをしたあと、全員同じリズムで譜面通り手拍子を刻み、合間合間で4バーストレードをいれてみる。そのトレードを3つのリズムパターンを使ってソロも取り入れて行う。


YouTube: 2012年6月13日

②4バーストレードの説明 5分
小説の流れで4小節ずつソロを回す奏法。

③CD試聴 10分
ジャズのスタンダードナンバーを聞いてもらう。その上でイメージをつくってもらう。
CD:枯葉/マイルス・デイビス

④箏の基本奏法の復習 5分
邦楽の箏専攻Mさんに手伝っていただきました。

⑤グループ実習 30分
内容:5人ずつ2グループに分かれ、ジャズのスウィングのリズムパターンとソロ回しを取り入れてひとつの曲作りをしてもらう。テーマは自由。

⑥発表 10分


YouTube: 4バーストレードを使った音楽づくり①

一番目のグループはさくらをモチーフにリズムパターンやソロ回しをスウィングアレンジしていて、なおかつ筝以外にも打楽器を取り入れ作成していて、よくまとまっていました。


YouTube: 4バーストレードを使った音楽づくり②

二番目のグループは調弦を変えてブルーノートで取り組む姿勢が見えましたが、時間が足りなくまとまりが難しそうでした。
パターンをもう少し変えてみて取り組んだらより良くなったと思います。

⑦まとめ 10分
ジャズのスウィングとソロ回しを取り入れると言う、邦楽楽器での演奏にはあまりないことをするに当たって、難しいことは多々ありましたが、楽しんで音楽作りに取り組んでいてよかったとおもいました。
また、今回は題材が難しかっただけに難航していたので、分かりやすく又楽しい音楽作りをしていきたいと思います。また、時間配分も曖昧になってしまったので、計画的にいきたいと思います。

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