2020年6月 2日 (火)

箏でブルースによる音楽づくり

2019年度最後の授業です。
1月8日のワークショップはR&PドラムコースのY君がリーダーでブルースを題材に音楽づくりをしました。
箏の調弦とピアノの伴奏譜は坪能先生からいただいたプリントを使いました↓

Photo_3

流れと授業者の感想は以下です。

ワークショップ流れ

ブルースの特徴の説明
(スケールや12小節で回すことコードのテンプレートなどの説明)

実際にブルースの名曲を聴いてもらう。

まとめ
実際に即興で用意したオケや
ピアノバッキング合わせてみる(参加者が慣れてきたら12小節でソロ回しなどしてみる)
ソロ回し↓





YouTube: trim 83EAA239 BE76 452D 9D5C 9B01AD79C685


全体合奏↓





YouTube: trim 778C0759 9B07 48DE A4F2 D7FA4279AA90


ワークショップリーダ学生の感想

琴×ブルースの前例を全然目にした事がなく、今日どうなってしまうのやろうと思ってましたが、意外とみんな
各自のセンス、各自のグルーブでソロ回しなども弾いてくれて、ブルースセッションの新しい可能性なんじゃないか。もしくはブルースセッションに琴って実はめちゃくちゃいいアクセントなんじゃないか。と思ってしまうくらいでした。

反省点としては、もう少しブルースのついて深く掘り下げられたら良かったかなと思いました。ブルースのプレゼンとしての背景が少し薄かったのは今回の1番の反省です。

担当講師の感想
一年間の総決算の授業としてふさわしく、みんなでブルースの音階でピアノや打楽器も加えて様々な奏法を駆使してよく聴き合って音楽づくりが出来ていた。
それぞれの学生が自分の専門分野に戻った時にも邦楽器に触れつつ、この1年間で体験した様々な音楽の構造や様式を思い出して、活躍してくれたら嬉しいです。

吉原佐知子 記

トラックバック

このページのトラックバックURL: http://bb.lekumo.jp/t/trackback/241071/34209579

箏でブルースによる音楽づくりを参照しているブログ:

コメント

ブルースは、米国深南部でアフリカ系アメリカ人の間から発生した音楽の一種及びその楽式で、19世紀後半頃に米国深南部で黒人霊歌、フィールドハラーや、ワーク・ソングなどから発展したものと言われている。ジャズが、楽器による演奏が主役なのに対して、ギターを伴奏に用いた、歌が主役であるのがブルース。そんなブルースを、琴で演奏したというケースはかつて聞いた事が無かったので、一体どんな作品になるのか未知数でしたが、実際に音色を聞いてみて、あまりにも素敵で驚きました。ブルース独特のテンポやメロディなのに、琴の艶があって綺麗な伸びも混ざりあって、普段聞き慣れないはずのコラボなのに、不思議とずっと聞いていたくなるもので非常に感動致しました。演奏するのも未知の世界なので細かい部分では、大変な点も多々あるかと思いますが、新しいジャンルとして極めていけば、きっと、多くの人を虜にする音楽になり得るなと心より思いました。且つ、また新たな組み合わせがないかと好奇心が膨らむばかりで、個人的に一番好きなワークショップでした。

僕は大学でギターを弾いているのですが、ブルースにお琴は聴いたことがなかったのですが、絶対に合うと思いました。お琴の綺麗な音に乗せてブルースを弾くことはとても素敵だなと感じました。
エフェクターもお琴にどうにかとうせないかなと、想像してしまいました。

琴でブルーノートスケールを演奏すると、少し乾いた感じで渋く格好いい音色に聞こえました。
生楽器特有の味のある音色が引き立っていると思います。

ピアノが奏でる軽快なウォーキングベースに、ブルーノート調弦された箏が絶妙にマッチしている。正直ブルースと邦楽器の相性がここまで良いとは思わなかった。また、2本目の動画で打楽器が入り、スウィングされたリズムが固定され、音楽としてよりまとまりのあるものになった。まさに和洋折衷。

お琴が主役でブルースセッションというのはなかなか他では聴けないのでこの動画を見て私にも良い引き出しができました。しかし、音はお琴でも弾いている内容はブルースに引っ張られすぎている印象だったのでもう少し日本音楽っぽいソロがあったらもっとかっこよくなるのではと思いました。