箏で「雨」による音楽づくり
箏曲には「雨」を題材にした作品が多いのでその作品を参考に音楽づくりをしてみました。
筝の調弦は
半分は「水の変態」と同じ調弦(雲井調子より巾は九の甲)
半分は坂本勉「雨」と同じ調弦(平調子より巾は十の甲、為は八の甲。斗は七の甲)
内容
1、まず、何も聞かないで、自由に「雨」の音をイメージした音やフレーズを探してもらい、発表してもらう。(2人で向い合わせで合わせて作っても良い)
2、宮城道雄「ロンドンの夜の雨」を吉原が演奏したのち、雨を連想するフレーズや技をみんなで練習する。
3、宮城道雄「水の変態」の雨から雪の部分の手事を吉原が演奏したのち、同様に雨を連想するフレーズを練習する。
4、坂本勉「雨」という曲を吉原が演奏したのち、同様に雨を連想するフレーズや技を練習する。
5、吉原のドローンの上で旋律を作って回してみる。
6、今まで練習した自分なりの「雨」をイメージした技やパターン、旋律を持ち寄り、グループに別れて音楽づくり、発表(調弦を替えても良い)
2018年6月20日
感想
「雨」を題材にすることで擬音ばかりにならないか心配でしたが、そんなことはなく、それぞれのグループは個々の「雨」の音を持ち寄り、それをうまく組み合わせて構成をよく考えながら音楽づくりをしてくれていました。全体ワークショップでそうならないようにパターンを重ねたり、対話して合わせる練習をした効果だとおもいます。
学生の感想も「雨」の題材が筝によく合っていて作りやすかったとのこと。
自然の音は和楽器に合うことを再認識しました。
授業担当 吉原佐知子
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