2017年6月21日 (水)

さくらモチーフで音楽づくり

久しぶりの三味線の授業では楽器の扱いと基本奏法を復習してしっかりした音を出すことを目標とし、音楽づくりではイメージを音にする表現方法の工夫と自分たちで決めたテーマをどのように音楽にするかを時間をかけて行いました。

2017年6月7日
授業タイトル「さくらモチーフで音楽づくり」
使用楽器:三味線(HEA)
対象:大学生8名

①楽器準備
②基本奏法、特殊奏法復習
③さくらモチーフ(BBH)練習とさくらモチーフを使って自分のイメージする桜を4拍でパターンで表現
④グループに分かれてグループ内で桜に関するテーマを決め、それを表現するための方法を話し合い、グループ毎に発表
⑤それぞれのテーマでさくらモチーフで音楽づくり
⑥発表・講評


YouTube: 洗足邦楽WS さくらモチーフで音楽づくり「上野でお花見」


YouTube: 洗足邦楽WS さくらモチーフで音楽づくり「歌舞く桜」

グループ1は「上野でお花見」というテーマでした。様々な桜の木がある風景(単音や重音で表現)から始まり、徐々に宴会が盛り上がり(音量と楽しげな符点のリズムで表現)、朝になって昨夜とはうって変わった静けさに包まれて終わる(音量で表現)という、風景が目の前に見えるような演奏を聴かせてくれました。

グループ2は「歌舞く桜」という面白いテーマで、風に揺られる桜(スリによる音階の上下)の横にある歌舞伎座でまさに歌舞伎が上演中(三味線らしい奏法)、外ではしだれ桜(低音で幹の太さを・スリでしだれ具合を表現)も風にそよいでいて、桜の曲と共に歌舞伎も一番の見せ所となり盛り上がって終わるという、それぞれの役割がハッキリと分かれた音楽でした。

話し合いの時間を長く設けて表現の工夫を相談し、グループ毎の中間発表でもお互いどのようにしたら良くなるか意見を交換し合い、いい雰囲気で音楽づくりができた授業でした。せっかくの面白い展開だったのでもう少し長めの曲づくりをできたらよかったかなと思いました。

次回も三味線をメインに音楽づくりを展開します。

担当:市川香里

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コメント

上野でお花見がテーマだと読んでとても共感しました。桜がモチーフだと誰でも1度は聞いたことのあるようなものなので聴きやすくて演奏もしやすいのではないかと思います。三味線はギターのように構えるのだとずっと思っていましたが、わたしも授業で三味線をやったのですが、少しお腹のあいだをあけてやるのだと知り、音程がすぐ狂ってしまうこともしり、とても繊細な楽器だと知りました。この楽器も、ルールを飛び越えることができるならば色んな使い方があり、幅広い楽器だなと感じました。美しいアンサンブルが作られておりどちらの動画もとても素敵でした。