「越天楽 箏×ジャズピアノ」
雅楽の越天楽をもとに箏とピアノで音楽づくりをした。
調弦
平調子から四六九斗を一音上げ。
D、G、A,C,D,F,G,A,C,D,F,G,A
内容
1、越天楽のメロディーを箏で弾けるようにする。
2、越天楽のメロディーをカノンで弾いてみる。
3、越天楽のメロディーに伴奏パターンを重ねてみる。
4、3の上にさらに即興で飾りを入れてみる。
5、ジャズピアノ専攻の学生がいたので、ピアノと箏で越天楽をモチーフに音楽づくりをする。
6、最初は全員箏で、途中からピアノも入れること。という約束で、発表。
まとめ
箏でおなじみの越天楽であるが、今回はジャズピアノとコラボしたことで、とてもおしゃれな作品となりました。はじめは箏を弾いていた学生(専攻は邦楽器ではない)もピアノにどのように箏を重ねようか戸惑っていましたが、練習を重ねるにつれてうまく即興で太刀打ち?していました。画像は二回目の発表のものです。
ジャズ科の学生の感想で「前から箏の五音音階は、ジャズのGマイナーペンタトニックスケールに似ていて、取り入れやすいと思っていた」とのことで、私もとても納得し、勉強になりました。
後期はそれぞれの学生がワークショっプ内容を考え、その案をもとに学生がワークショップリーダーをしてもらうので、今回のように自分の専攻を生かしてそれぞれワークショップ案を考えて来てほしい、と学生に伝えました。
吉原佐知子 記
ポップスても使われるコードを使いその音の系列で音楽をお筝で作っていることに面白みを感じました。ジャズとは何か、ポップスとは何か、クラッシックとは何か、そういうことの境界線を崩してくれるような授業だと感じそこにとても素敵な気持ちを感じます。ジャンルの暗黙の決まりを突破していくような、これからの音楽に役立つ内容だと感じました。
ことを使う意味として、初めにコードを決めておくと何もわからない人でもどこかの弦を引けば音楽になるところが素敵ですね。