今回は図形楽譜をテーマに、図形楽譜読解からオリジナル楽譜の作成、演奏までをグループディスカッションに重点をおいて行いました。
授業担当:中香里 記
『オリジナル楽譜で音楽づくり』
実施日:2013年5月22日
対象:大学生13名
使用楽器:箏、三味線、笛、鼓、打楽器など
目的:図形から音を連想し演奏に繋げる。音の解釈の幅を広げる。グループ実習での交流をさらに深める。
1、アイスブレイク
①黒板に曲線を書いて声で表現する。②二分割して上下で同時進行してみる。
③それに好きな図を学生に入れてもらい声とボディ・打楽器を使って表現する。
2、図形楽譜を読む
①2グループに分かれ、既成の図形楽譜(2種類)をどう読解するかディスカッションする。そのあと声と体・打楽器で演奏してみる。
②図形楽譜を交換して読解法をグループごとにディスカッションし、好きな邦楽器を準備して声・打楽器とともに演奏。
3、オリジナル楽譜の作成・読解
①個人で好きな図形を書き、それをグループ内でつなげて一つの楽譜を作る。
②作成した楽譜をどのように楽器で表現するか話し合う。→奏法や調弦、音楽づくり要素も入れられるようアドバイスをしました
4、発表
グループ①
グループ①は「美術の歴史」という壮大なテーマをつけて、まるでメロディーが楽譜に書いてあるかのように流暢な音楽を聴かせてくれました。邦楽器の様々な奏法を積極的に採り入れた点もすばらしかったです!本番ではやっていませんでしたが三味線の斬新な弾き方を学生さんが開拓していたので、ぜひ次回実践してほしいと思います!一方のグループ②は全員が順番に指揮者となって時間軸を担当し、箏の調弦も無調、打楽器や笛を駆使しての個性あふれる音楽でした。打楽器を箏爪で軽くたたく新たな方法も採り入れて、お互いの音を聴きながら音楽づくりしているところもよかったです。
今回はグループ実習に重きをおき、学生たちでの話し合いの時間を多くとったため、自発的に音楽づくりしようという意識がより高まったように思います。また、学生同士でお互いの良いところを音楽づくりでどんどん採り入れて活用していたのがすばらしいと思いました!好きな楽器を使っての音楽づくりだったので、鼓や笛なども積極的に採り入れて生き生きと音楽を楽しむ姿がうれしかったです。リーダーとして活躍する洋楽の学生さんも出てきて、とても頼もしく感じました。
上:グループ①図形楽譜、下:グループ②図形楽譜