■実施日 2020年9月23日
■担当 山口賢治
■テーマ
箏による音楽づくり 〜武満徹 作曲「11月の菊と霧の彼方から」で使用されている二つのモードを活用して〜
■概要
第2回日本音楽国際コンクール、ヴァイオリン部門の課題曲として作曲されたヴァイオリンとピアノの二重奏曲である武満徹 作曲「11月の菊と霧の彼方から」で使用されているモードを活用し、箏による音楽づくりに当て嵌めてみた。この作品ではモードA(B♭、C、E、F♯、G、A♭)の六音が主となる空間的素描となり、残りの六音によるモードB(D、E♭、F、A、B、C♯)が影のように扱われている。この二つのモードで調絃した箏を用意し、音楽づくりを試みた。参考作品の曲想に寄り添うように爪は嵌めずに指(ピッチカート奏法)で試演した。
YouTube: 箏による音楽づくり 〜武満徹 作曲「11月の菊と霧の彼方から」で使用されている二つのモードを活用して〜
■概要
基本的な動機やモチーフ、中心音は今回設定しなかったので、音楽に捉え所が無い雰囲気となった。これはこれで面白みがあると思われるが、二つのモードの絡み合わせなど再度、工夫をしてより効果的な音楽効果が得られるよう再挑戦してみたいと感じた。
リズムなどを特に決めずに弾くというのはお琴を得意とする人には案外難しいものなのではないかと思いました。あまりお琴を普段触らないからこそ出る偶発的なメロディーが一瞬一瞬賭けのようにも感じられ、度胸も鍛えられそうです。また、どう弾いたらどんな音がするかを把握しきっていないからこそ面白い音楽になるのかなと思います。
捉えどころのないメロディーが素敵でした。お琴ではあるけれど、いわゆる和風なメロディーでないとこんなにも雰囲気が変わるのかと思いました。
決まったメロディーやリズムが無いと、その人の独創性が直に影響してくる感じがして面白いです。
お琴が得意な人やそうで無い人が集まるからこそ面白い曲を作れると思うので、邦楽ワークショップにぴったりだと思いました。