今回は箏曲の原点である組歌に焦点をあて、組歌に出てくる音型や古典奏法をモチーフに音楽づくりをしました。
授業担当:中香里 記
『組歌をモチーフに音楽づくり』
実施日:2013年5月15日
対象:大学生12名
使用楽器:箏(平調子)
目的:箏曲の原点である組歌に触れる、箏の古典奏法を習得する、古典奏法を音楽づくりに採り入れる
①箏準備・調絃
②基本・特殊奏法復習
③組歌楽譜解釈
☆楽譜資料:八橋検校《雲の上》六歌目
まず箏の楽譜をどのように読むか、自分なりに解釈しながらみんなで話し合い、そのあと正確な読み方を学習しました。
④組歌に出てくる古典奏法・音型の習得
カケ爪、ワリ爪、ワレン、ヒキレン、コーロリン、ヒキイロ、アトオシなど
⑤古典奏法・音型でパターン作り
パターンを重ねて、それにのせてソロまわしをしました。
⑥音楽づくり
1、テーマを決める
2、音階は何でもOK
3、終始を決める
4、組歌に出てくる古典奏法・音型を入れる
グループ①テーマ「春」
グループ②テーマ「夏」
⑦発表
古典奏法の習得ではみんな難しそうにしていましたが、音楽づくりではたくさん採り入れてくれて、お箏を弾いたという充実感が得られた様子でした。しかし組歌の最重要音型であるカケ爪は難しかったみたいなので、展開の例などもっと提示して音楽づくりにも採り入れやすくなるよう指導できればよかったという反省点もありました。
今回は古典の雰囲気満載だったテーマ「春」平調子チーム、現代邦楽チックなテーマ「夏」琉球音階チームと対象的な音楽ができ、声やプリントを小道具として使用するなど、みんなの成長がみられたうれしい授業でした。
次回は色々な楽器を使って音楽づくりをしていこうと思います。
古典奏法の習得ではみんな難しそうにしていましたが、音楽づくりではたくさん採り入れてくれて、お箏を弾いたという充実感が得られた様子でした。しかし組歌の最重要音型であるカケ爪は難しかったみたいなので、展開の例などもっと提示して音楽づくりにも採り入れやすくなるよう指導できればよかったという反省点もありました。
今回は古典の雰囲気満載だったテーマ「春」平調子チーム、現代邦楽チックなテーマ「夏」琉球音階チームと対象的な音楽ができ、声やプリントを小道具として使用するなど、みんなの成長がみられたうれしい授業でした。
次回は色々な楽器を使って音楽づくりをしていこうと思います。
組歌のワークショップ、新しいアイディアで素晴らしいと思います!
ご意見にあるように、かけ爪のパターンを必ず入れると約束すればもっと組歌風になったかも知れません。
これにうたをかさねたら完全に組歌風ですね。
ここからどんどん広がっていきますから、ナイスなお題をありがとうございます!
組歌をテーマとしたのは、良い視点であり、担当リーダーの音楽的背景を反映した内容だと思いました。今度機会があったら、組歌の歌や声、歌詞を活用したワークショップを期待しています。
箏組歌をもとにした音楽づくり,みなさんがおっしゃる通りすばらしいアイディアだと思います。私たちが西洋の音楽をもとにして音楽づくりをする時も,何をそこから引き出すかが,成否の大きな鍵になります。ぜひさらに音楽の「分析」を深め,これこそ「組歌!」という要素を取り出してみてください。このステキなアイディア,1回で終わらせず,何回か挑戦してみませんか! きっともっともっといいものが生まれてきますよ。