11月7日は、予定していた生徒が風邪で休みのため、急遽、担当の吉原が越天楽のテーマによる音楽づくりをしました。
授業内容は以下です。
テーマ「越天楽のテーマによる音楽づくり」
目的:・日本古来の越天楽のテーマに親しむ。
・箏の様々な奏法を習得する。
・音楽づくりをする過程をもう一度確認する。
対象:今回は大学生8人でしたが、小学校高学年以上でも可能。
使用楽器: 箏8面、三味線1丁
<内容>
1、アイスブレイク
手拍子回し ・早回し
・4拍のパターン回し。(前の人のを聞いて、それに合わせたリズムや音色を工夫する。)
・パターン重ねの上でソロをしたり、対話したり。
2、<平調「越天楽」による箏変奏曲>のDVDを見る
宮城道雄作曲の越天楽変奏曲のビデオを見て、箏とオーケストラによる越天楽のテーマがどのように展開されているかを見て、聞いてもらう。
3、箏に移動して全体ワークショップ。
・基本奏法、特殊奏法を練習する。(かけ爪、割爪、すくい爪、平爪、トレモロ etc.)
・音探しゲーム(自分たちで発見した越天楽らしい音を見つけてもらい、吉原のドローンの上で対話してもらう)
・越天楽のメロディーを練習し、三味線のドローンの上でカノンで演奏してみる。
・越天楽らしい4拍のパターンを作ってもらい、箏はパターンと飾りに別れ、三味線にメロディーをひいてもらう。
4、グループに別れて音楽づくり。
約束:始まり方、終わり方を決める。
有拍と無拍の部分を作る。
なるべく習った奏法や発見した奏法を駆使する。
YouTube: 越天楽のテーマによる音楽づくり① 邦楽ワークショップ
YouTube: 越天楽のテーマによる音楽づくり 邦楽ワークショップ
感想:1つ目のグループは、三味線が入っていて、自分たちで工夫して出来ていました。途中、箏柱が倒れてしまい、残念でした。
小学校にも1丁だけ三味線がおいてあったりするので、このように使えば効果的だと思いました。
生徒の感想も「三味線が一つはいっているだけでも雰囲気が違っておもしろい!」と言っていました。
(一つ目の録画が操作ミスで途中で切れてしまいました。すみません。)
2つ目のグループは、音楽づくりの過程で、いろいろアドバイスを入れました。やはり、パターンやドローンの効果的な使い方が定着していないと実感しました。
たまにこのようなオーソドックスな邦楽ワークショップを入れたほうがいいかも、とおもいました。
生徒の感想は「越天楽のメロディーをくずしていたり、はずんだパターンのところがあったり、とってもクールだった!」というものでした。
今回の調弦は民謡音階でした。五音音階なので行ったり来たりするだけですぐに越天楽風になります。箏は様々なレベルの生徒が親しめる良い教材だと改めて実感しました。
吉原
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