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2014年3月

2014.03.13

ニューヨーク研修最終日

ニューヨークのニューアーク国際空港を、現地時間3月11日午前11時に離陸し、約14時間のフライトを終え、日本時間3月12日午後2時30分、成田国際空港に無事到着しました。
今回の研修内容は、ブロードウェイミュージカル観劇及び新作品のリサーチ、3年前からスタートしたクラシックやミュージカルの発声方法の習得、BDCでのさまざまなダンスレッスン体験、そして、ペース大学ミュージカルシアターコースの授業見学でした。
ブロードウェイミュージカル界の現状を実際に観て、聴いて、感じることにより、学生達が日本の現場でさらにブラッシュアップすることを期待して実施されたこの研修旅行。その成果はすぐに表れるかどうかはわかりませんが、この貴重な経験を必ず次のステップに生かしてくれることを確信しています。

引率教員/ダイアナ・ボール・石山、エドワード・ウォーカー、スティーブン・カー、篠原真

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2014.03.12

ニューヨーク研修7日目

今日は、小雪のちらつく曇り空。いよいよ最後の日を迎えました。
定例ミーティングのあと、再度11時に集合し、マンハッタンの南にあるペース大学ヘ向かいました。2年前に訪れたニューヨーク大学パフォーミングアーツコースとは違い、今回訪れるのはミュージカルシアターコース。洗足と同じようなカリキュラムかと思いきや、1コマの授業時間は何と3時間‼  (もちろん休憩あり)

本日見学したのは、ミュージカル概論とアンサンブル実習のミックスしたような2年生の授業でした。偶然にもソンドハイム作品についての講義やディスカッションがあり、その後、女子学生何人かが彼の楽曲を歌っていました。やはり名門校だけあり、レベルは高かったです。ジャズダンスの授業も見学ウエルカムということでしたが、最終日ゆえに遠慮しました。

その他にもアクティングコース,演出家コース,映像系俳優コース、舞台衣装コースなどさまざまな舞台芸術に関係するコースがあり、ミシンがずらりと並んだまるで縫製工場のような教室を案内された時には、学生達のテンションも一気に上がりました。
キャンパスやスタジオは決して広くはないですが、コンパクトにまとまっており、使い勝手の良さを感じました。コースの学生数は1学年20名ほど、クラスは2つに分かれ、1クラス10名の少数精鋭体制で授業を行うとのことでした。


下記、いつもの2年生の感想です。

ペース大学に行って授業風景を見学させて頂きました。スティーブン・ソンドハイムについて勉強していて、洗足で言うミュージカル概論のような授業でした。
私たちが、先日ビックマウスで上演した【Into The Woods】も勉強していて、実際に学生が前に出て歌を披露していました。同じ年齢だとは信じられませんでしたが、その歌のレベルの高さに驚きました!
また、なんと今日は、ペース大学合格者発表の日でした。約1000人を超える受験者の中から、20名ほどしか合格できない超難関校だそうです。倍率50倍とはびっくり。
そして、洗足ミュージカルコースと同じく、学生のうちに舞台に出つことに対して学校の理解があり、実際にブロードウェイミュージカルに出演している人もいます!


学校見学終了後は、最後の観劇に行く学生や、BDCでレッスンを受ける学生、ホテルで静養する先生などなど、それぞれ思い思いの時間を過ごしました。

長いようで短かかったこの8日間。
ミュージカル観劇一人平均7作品、BDCダンスレッスン一人平均3回、ロバート・スシマ先生のヴォーカルワークショップ2日間計7時間、ペース大学ミュージカルシアターコース授業見学約2時間半、その他観光、買物など、ほんとうに盛りだくさんな充実した内容の濃い研修旅行でした。
この場を借りてお世話になった関係者一同に深く感謝します。ありがとうございました。

我々は、明日の朝8時にホテルを出発し、10時45分発のユナイテッド航空で、12日の15時頃に成田到着予定です。


ブログ担当/ 藤崎美月・小松愛梨奈・島岡史織・鈴木亜里紗・和泉桃・田中亜紀・田村祥子
写真提供/高垣裕野・木村つかさ・吉田彩美・高嶋佑香・屋久葉優衣・松木愛弥・小林夏実他

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(ペース大学舞台衣装コースアトリエ)

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(グラウンドゼロモニュメント)

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(自由の女神)

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2014.03.10

ニューヨーク研修6日目

今日からニューヨークはサマータイムです。ホテルのエスカレーター内に数日前から2AM→3AMと書いてあり、1時59分の次がいきなり3時0分かと何となく思ったものの、よくよく考えると、1時間早く起きねばならなかったのです。というわけで、朝のミーティングは遅刻者続出かと思いきや、ほとんどが時間通りに集合しました。さすがMSです。

今日もスシマ先生のワークショップがあり、発声トレーニングの方法をいろいろ学びました。
彼は、喉に負担をかけない独自の理論と実践を通して、わかりやすく、ていねいに教えてくれるので、ほんとうにありがたいです。

夕方からは、観劇に行く学生、観光や家族へのお土産を買いに行く学生、それぞれが有意義に過ごしました。明日は、ペース大学ミュージカルシアターコースの授業見学及び交流会があります。言葉はわからないなりにも、同世代の学生達の実力や考え方が少しでも理解できればと思っています。

(ホテルの朝食3種類  パンケーキ、ベーコン&目玉焼き、フレンチトースト)

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(ホテル近くの中華料理屋  ワンタン麺)
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(1960年初演の超ロングラン作品 ファンタスティックス)

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(出演者と)

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2014.03.09

ニューヨーク研修5日目

ニューヨーク研修5日目

今日は待ちに待ったヴォーカルワークショップがありました。先生は、昨年ロンドンで教えていただいたアン・マリー先生や洗足のエドワード先生、スティーブン先生などと同様、常に発声についての研究を重ねておられるロバート・スシマ氏です。彼には2年前も教えていただきました。

朝9時にホテルを出発し、スタジオまで10ブロック、約30分かけて歩きました。今日は天気も良く、春の匂いのする爽やかなマンハッタン、気分はニューヨーカーです。

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スタジオに到着すると、スティーブン先生と半年ぶりの再会。

2ブロックの髪形は相変わらずで、元気そうでした!

3時間半のワークショップは、正しい姿勢へのアプローチトレーニングから始まり、実際の曲を使いながら、チェストヴォイス、ミックス、ヘッドボイス、ベルティングから、赤ん坊の泣き声風、ヨーデル風、息をたくさん入れる歌い方など、いろいろな発声方法を教わりました。受講生の音色がみるみる変わっていくので、説得力は充分。明日も楽しみです。

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ワークショップ終了後、今日は土曜日ということもあり、15時からのマチネと20時からのソワレを精力的に2本観劇した学生もたくさんいました。日本では金銭的なこともあり、なかなか観劇に行きませんが、ブロードウェイにいると、見なければもったいないという感覚になるのが摩訶不思議。

そしていよいよ「レ・ミゼラブル」です。

 

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私は、開演10分前に劇場でチケットを購入しましたが、何と前から3列目の真ん中の席という贅沢さ。

定時ぴったりにマエストロが振り始めると、満員の劇場内は大興奮!そして、ジャンバルジャンの第一声に観客全員が酔いしれたのです。こんな体験は初めてでした・・・オケの音色もテクニックも最上級、アンサンブルキャストの半端ない声量と演技力、子役達の上品さ、ジャンバルジャン、ジャベール始め男性キャストの圧倒的な歌唱力などなど褒め言葉にはきりがありません。レミゼはロンドンに限る思っていた自分の浅はかさにいやはやなんとも。ニューヨークのミュージカル業界は、懐深いというか、層が厚いというか、すべてにおいて脱帽しました。

日本も負けてなるものかと思いつつ。

下記、2年生の感想です。
今日は7人全員でレ・ミゼラブルを観てきました。チケットが常に売り切れ状態で取れるか心配でしたが、劇場の方で買い、7人全員バラバラの席にはなったものの無事チケットを取ることができました。私は、1階席の前の方だったので、キャストの表情や生の歌声が聴こえて終始鳥肌状態でした。
キャストはもちろんアンサンブルもレベルが高くて本当に面白かったです!
終演後、キャストの出待ちをし、出演者の方々にサインや写真を撮ってもらいました!
席はバラバラでも見る価値ありです!見ないと絶対損です!

2014.03.08

ニューヨーク研修4日目

ニューヨーク研修4日目の様子をお届けします!

ニューヨークでのホテル住まいにも慣れてきて、快適な毎日を送っています。

気温はちょうど0度プラスマイナス3度くらいです。街を少し歩くと顔や耳が痛くなるといった程度です。

さて、朝のミーティングのあと、BDCでダンスレッスンを受けたり、ホテルの近くにあるセントラルパークや近代美術館に行ったり、夜の観劇の時間まで、さまざまに過ごしました!

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そして、今夜の演目は「シンデレラ」

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2年生7人で仲良く観劇しました。1年生の後期にシーンスタデイの授業で勉強した作品だけに、かなり期待して行きましたが・・・下記、それぞれの感想です。

1年のシーンスタデイで勉強した曲が半分しか出てこなくて大変残念。
・日本で上演された時とは演出が全然違い、コメディー要素がたくさんあって笑いっぱなしの2時間半。このバージョンの方がセンスとテンポ感があり、現代に合っている。
・変身シーン(魔法のかかる時や解ける時)の見せ方が色んな仕掛けになっていて、ほんとうに面白く、楽しい!
・シンデレラ役の人がPops歌手で有名な“カーリー・レイジェプセン”だった。
・とにかく衣装が豪華すぎてびっくり。洗足ミュージカルコースにもあの舞台装置と衣装が欲しい(笑)
・歌い方、お芝居の仕方、ステージングが完璧。このクオリティーを週に8回続けるのかと思うと、凄いのひとこと。

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とこんな感じでした!

明日からいよいよ歌のワークショップが始まります。

ではまた明日!

ニューヨーク研修3日目

ニューヨーク研修3日目(3月6日)となりました!

そろそろ疲れが溜まってきて朝が起き辛くなりましたが、全員元気です。


さて今日は、全体ミーティングの後、待ちに待ったBDCでのダンスレッスンを受けました!
私たち3年生は、JAZZ FUNKに挑戦。このダンスは、JAZZダンスの要素を取り入れながらファンキーな振り付けをミックスしたダンスのことを指すらしいのですが、正直なところ良くわかりません。

レッスンは、先生(何と日本人!)も生徒(約20名)も、とにかくパワフルで圧倒されっぱなしでした。その後は、シアターダンスを受けました。大好きなミュージカルナンバーがひたすら流れる中、気品あるていねいな先生の指導に感激しました♪
今さらですが、外国人のスタイルの良さと、私を見てアピールの強さにただただびっくり。
テクニックは絶対負けませんが・・・

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夜はそれぞれ2、3人のグループに別れてミュージカル観劇に行きました。

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ウイキッドやレ・ミゼラブルのチケットはなかなか良い席が取れません。さまざまな国から、さまざまな年齢層の観光客がブロードウェイミュージカル観劇にどっと押し寄せているという感じです。

それにしても歌が上手すぎ!人が多すぎ!元気良すぎ!

ではまた明日もNY研修の様子をお届けしますね!

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2014.03.07

New York研修2日目

NY研修2日目の様子をお届けします!

 

昨夜18時過ぎにニューヨークのマンハッタンにあるウエリントンホテルにチェックインしました。

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ロビーでは帰国中のエドワード先生がにこやかに出迎えてくれ、ほっと一安心。
このホテルは、建物自体は100年以上とかなり古いものの、部屋は広く、また何といってもブロードウェイの劇場街に近いので、立地条件は最高です。トイレが壊れようが、スチーム暖房が夜中突然コンコンと音をたてようがへっちゃらです


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さて今日は、朝9時からのミーティング終了後、チケッツにミュージカルの当日割引券を求めるために出かけ、その後、BDC(ブロードウェイダンスセンター)に行き、会員登録を済ませました。明日からのダンスレッスンが楽しみです。

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午後からは、それぞれフリーになりましたが、私たちは「Newsies」を観劇しました。この作品は、ディズニーミュージカルの大御所作曲家アラン・メンケンの音楽と新聞配達員達の圧巻のダンスが観るものの心に響きます。今回絶対に見たい作品だったので、ただただ感動しました。

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夜は、全員で「Kinky Boots」を観劇しました。「英語が解らなくても大丈夫、おもろいから」という一言で決まったこの演目、驚いたことに、舞台監督がエドワード先生のお友達、主演のベルガーがスティーブン先生のお友達ということを知り、その偶然に響きました。

 

ではまた明日!

 

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2014.03.06

「Into the Woods」無事終了!

ミュージカルアトリエ公演「Into the Woods」無事終了!

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ビッグマウスという小さな劇場で2月21日からスタートしたアトリエ公演、「Into the Woods」全二幕は、3月2日に大千秋楽を迎えました。
難易度の高いソンドハイムの楽曲に加え、主人公達がそれぞれの目的を持って森の中に進んで行く第一幕、残酷な状況におかれても仲間と一緒に何とか前に進もうとする第二幕、ストーリーも難解で相当苦労しましたが、若き俳優達は、演出家始めオーケストラメンバー、音響、照明、舞台、メイク、衣装スタッフなどたくさんの人に支えられ、一生懸命演じました。
そして、連日想定外のお客様にご覧いただき、恵まれた環境の中で公演ができたことを改めて感謝します。ありがとうございました。
また、いよいよ今年のクリスマスにこの作品がミュージカル映画として、全米で公開されます。日本で観られるのは、来年のお正月頃と言われていますが、ジョニー・デップの狼やメリル・ストリーブの魔女を観ることができると思うと、今から期待で胸が膨らみます。

 


さて、公演終了の余韻を楽しむことなく、25名の学生がニューヨーク研修旅行に出発し、現地時間で3月4日の午後18時頃、極寒のニューヨークに無事到着しました。
今後、現地リポートをブログにアップする予定ですので、お楽しみいただければ幸いです。

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