2013年2月

2013年2月28日 (木)

今日はマインハルト・プリンツ先生のレッスンを受講しました。
プリンツ先生は指の使い方やメロディーのニュアンス、ハーモニーの変化に応じたペダルの使用法などをレッスンしてくださりました。私は今回、プリンツ先生のレッスンは2回目でしたが、前回より先生のご指導を理解することが出来ました。
また、楽譜に記載されている作曲家のメッセージを読み取り、表現していくことの大切さを学びました。
今日の貴重な経験を忘れずに、勉強し続けていきたいと思います。

さて、本日ですべての予定が終了し、帰国するのみとなりました。

レッスン、演奏会、博物館、教会、ドナウの流れ、ウィーンの方たちとの交流…様々な貴重な体験をする事ができたことを幸せに思います。

最後に、ここまでご指導・引率をしてくださった杉本先生、長谷先生、そして、今回の研修旅行に関して多大なご協力を頂きました学園の皆様、そして現地の皆様に心より感謝いたしております。どうも有難うございました。

明朝2月28日(木)午前にウィーンを出発いたします。

最後まで気持ちをひきしめて帰国いたします。

執筆:2013年ウィーン研修旅行参加者一同

ブログ担当:田中ありさ(院1)、御子柴遥(院1)

文責:中田美紗子(院1)

レッスン教室入り口

教室の様子

レッスンの様子

プリンツ先生と杉本先生と長谷先生と受講生

2013年2月27日 (水)

今日は朝6時半にホテルを出発し、列車に乗りザルツブルグに行きました。
列車の窓からの景色は山々に雪が積もり、白銀の世界でとても綺麗でした。ザルツブルグに着き、まず旧市街にあるモーツァルトの生家を見学したり散策してウィーンの街とは違った街並みを見る事が出来ました。
その後はバスで移動しモントゼーでは映画「サウンド オブ ミュージック」でマリアとトラップ大佐の結婚式のシーンが撮影されたモントゼー教会を見学したり、ヴォルフガング湖の湖畔の町、ザンクト・ギルゲンとザンクト・ヴォルフガングには素敵なペンションが沢山並んでいました。知識豊富なガイドさんの興味深いお話を沢山聴く事ができて有意義な一日を過ごす事ができました。
あと2日、気を抜かずウィーンでの多くのことを吸収していきたいです。

ミラベル宮殿の前で

モントゼー教会の前で

ザルツブルク モーツァルトの生家

ヴォルフガング湖にて

2013年2月25日 (月)

午前中は王宮礼拝堂とアウグスティナ―教会でミサを聴きました。
王宮礼拝堂でウィーン少年合唱団を聴く予定でしたが、残念ながら今回はミサのみを聴きました。
教会はとても寒かったですが、演奏されたミサの響きは美しく、忘れられない時間となりました。
ウィーン再訪問組は午後からバーデンへ行き、ベートーヴェンハウスへ行きました。

ベートーヴェンハウス前にて

2013年2月24日 (日)

今日はオーバラー・テアター・ホールで演奏会を行いました。
今回はピアノソロだけでなく、連弾も演奏した他、アンコールとして日本の歌≪ふるさと≫とウィーンの歌≪ウィーンわが夢のまち≫の合唱をプログラムに組み込みました。お客様の中には涙を浮かべて聴いて下さった方もおり、演奏した側としてこれ以上の幸せはありませんでした。
演奏会後には、学生たちで作った折鶴をお客様達にプレゼントし、とても喜んでいただけました。
この演奏会を主催して下さった方々にとても感謝します。ありがとうございました。
そのあとは全員でアウグスティナ―・ケラーで食事会をし、とても楽しいひと時を過ごす事が出来ました。
明日は王宮礼拝堂ミサとウ ィーン少年合唱団の合唱、アウグスティナー教会ミサなどを見学します。

出演者の演奏の様子。

州議会議長クリッカさんと出演者

スタッフをしてくれた4人。本当にありがとう!!

皆で合唱をしました。

演奏会の企画・運営をしてくださったウィーンの方々と杉本先生と長谷先生

終演後、お客様に折鶴をお渡ししました。

アウグスティナー・ケラーにて食事会

アウグスティナー・ケラー前にて集合写真

今日はカールス教会とウィーン博物館カールスプラッツ、ハウス・デア・ムジークに行きました。
カールス教会で印象的だったのは、天井画です。この教会は当時流行していたペストの撃退を記念して建てられ、人々はここに来てこの天井画の空や天使達を見て救われていたのだなと、ついつい感慨にふけってしまいました。
ウィーン博物館カールスプラッツでは、石像や絵画、市街図ステンドグラスなど、様々な種類のものが展示されており、古代から現代までのウィーンの変貌を学ぶことができました。ハウス・デア・ムジークでは、有名な音楽家や作曲家の資料、衣装などが多数展示されているだけでなく、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の疑似体験コーナーもあり 、様々な角度から音楽の素晴らしさを知る事ができ、とても勉強になりました。
また、今日は5名の学生がマーティン・ヒューズ先生のレッスンを受講しました。
ウィーン国立音楽大学は、レッスン室だけでなく、建物全体に緊張感があるのが印象的でした。ヒューズ先生は優しいお人柄ですが、レッスンを通じて音楽の神髄に真剣に向き合い、その伝統を引き継いでいるという強い責任感や使命感を感じました。
また、その感覚を日本に帰っても、忘れてはならないと痛感しました。
明日は、オーバラー・テアター・ザールで演奏会を行います。
来て下さるお客様に楽しんでもらえるよう、自分の持っている力を出し切るように頑張ります!

2013年2月23日 (土)

今日私たちは、ウィーン国立音楽大学で、マーティン・ヒューズ先生のレッスンがありました。
テクニック的な事や表現方法などを分かりやすく教えて下さり、とても勉強になりました。
そして、先生の音楽を聴いていると、その作曲家の思いが伝わってきて、感動しました。
日頃ピアノを弾いていると、弾くことばかりに気を取られてしまい、音楽を表現しているという事を忘れがちになってしまいますが、今回のレッスンを受けて、音の扱い方やそれを伝える事の大切さを改めて実感しました。

次に、2年生の感想を紹介します。
今日は午前中にアルベルティーナと古楽器美術館に行きました。
アルベルティーナは、世界最大級の版画や素描コレクションを宮殿内に展示しています。中でもデューラーの「兎」はとても有名な作品で、野兎の柔らかい毛の表現の仕方などがとても素晴らしく、味わい深いものでした。古楽器博物館では、ベートーヴェン愛用のピアノなど、普段勉強している作曲家が触れていたピアノを間近に見る事ができ、素晴らしい曲がこのピアノで作曲されたのだと感慨にふけりました。
その後、美術史博物館へ行きました。
中でも印象に残ったのは、ベラスケス作のマルガリータ3連作です。マルガリータが成長していく過程とドレスの美しさの変遷が素晴らしく、今まで見てきた絵の中で、お気に入りの作品になりました。

夜には全員で、ウィーン国立フォルクスオーパーでオペレッタ≪チャルダーシュの女王≫を鑑賞しました 。
全体を通して、歌あり踊りあり笑いありで、観客を引き込むような華やかさがありました。
明日は再び一部の学生がヒューズ先生のレッスンを受け、その他の学生は自由行動です。

ヒューズ先生と受講生と杉本先生

2013年2月21日 (木)

今日は主に、各自でウィーン市内の観光をしました。
私達は、ハイドンミュージアムでハイドンの直筆譜やハイドンが使用していたピアノなどを間近で見学することが出来ました。
そのあと、レオポルト美術館へ行き、エゴン・シーレやグスタフ・クリムトの作品を鑑賞しました。

その他のとあるグループは、ウィーンの街の中心にあるシュテファン寺院へ行き、その内部や地下にあるカタコンベの見学をし、その後はモーツァルトがオペラ≪フィガロの結婚≫を作曲した1784~87年に住んでいた家(モーツァルトハウス)へと行ったそうです。そこではモーツァルトが日ごろから目にしていたであろう部屋からの景色や空間等を直接肌で感じる事ができ、とても貴重な体験が出来たそうです。

シュテファン寺院

モーツァルトハウスにて。

そして夜はウィーン楽友協会でウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団のコンサートを鑑賞しました。
ホール全体に響き渡るオーケストラの音色は、日本にはない独特なもので、感動しました。
また機会があったら是非もう一度来てみたいです。
明日は一部の学生がウィーン国立音楽大学でのレッスンを受け、夜には全員でウィーン国立フォルクスオーパーでオペレッタ≪チャルダーシュの女王≫を鑑賞します。

楽友協会ホール前にて集合写真

今日は2つのグループに分かれて行動しました。
私達はまず、シェーンブルン宮殿に行ってきました。夏になると、皇帝一家は街中の王宮からシェーンブルン宮殿に移って暮らしていたそうで、全体の部屋数が1400室以上あり、その内の皇帝や家族の豪華な部屋や広間が公開されています、
それぞれの部屋の様式や絵画は、その時代背景やハプスブルグ家の人々の思いが伝わってくるようでした。その後、王宮のシシィ博物館を見学しました、13世紀後半から1918年まで、ハプスブルグ家の本拠地であっただけに増改築が繰り返され複雑な構造になっていました。
「シシィ」の愛称で親しまれた皇妃エリザベートは、17歳で皇帝フランツ・ヨーゼフと結婚。王宮の堅苦しい生活に馴染めず、姑の確執などから逃げ るように、ヨーロッパ各地へ旅を重ねました。その波乱の生涯をたどりました。
もう一つのグループは、中央墓地に行き、モーツァルト像、シューベルト、ブラームス、ベートーヴェン、シュトラウス父子、ツェルニー、サリエリなど有名な作曲家の墓地を見学し、これらの場所で作曲家たちが眠っていることを想像し、現地でしか感じることのできない貴重な体験が出来たそうです。その後アルベルティーナで絵画を堪能しました。そして夜は全員で世界三大オペラ座の一つであるウィーン国立歌劇場へ行き、≪蝶々夫人≫を鑑賞し、オペラ座独特の響きを肌で感じる事ができました。明日は楽友協会ホールで音楽鑑賞をします。

シェーンブルン宮殿前にて集合写真。

シェーンブルン宮殿にて

新王宮

中央墓地、サリエリの墓。

中央墓地、ツェルニーの墓の前で、集合写真。

アルベルティーナにて。

ウィーン国立歌劇場(オペラ座)の夜の外観。

オペラ座にて集合写真

今年度のウィーン研修旅行は、21名のピアノ科の学生と、引率で杉本安子先生と長谷正一先生が参加されています。
2月18日(月)12時15分に成田空港を出発し、約11時間半といった長時間のフライトを経て、ウィーンに到着しました。
本日は現地に着いたのが夕方ということで、一旦ホテルにチェックインした後、少しだけ市内見学をしました。
夜に見たオペラ座はとても素敵でした!!
明日はこの場所でオペラ≪蝶々夫人≫を観劇する予定で、とても楽しみです。
その後、スーパーで食糧等を買い、ホテルへ戻りました。
さて、明日からはいよいよ本格的にウィーン研修が始まりますが、現地でしかないものを様々な体験を通じて、存分に吸収したいです。

成田空港にて