2019年2月14日 (木)

4月からの新採教員情報です。

【教員情報】
速報❗️この4月から世界を舞台に活躍するソプラノ・森谷真理さんが洗足学園音楽大学の講師に。

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森谷さんの指導を受けられるのは洗足学園だけ!高校3年生の皆さん、まだ受験間に合いますよー!😃
森谷さんは今年も二期会のサロメ・蝶々夫人を始め、主演が目白押しです❗️

そして、藤原歌劇団を始め、様々なオペラで活躍している鳥木弥生さんも(メゾ・ソプラノ)4月から講師になります😃

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彼女はイタリアとフランスに留学し、あのオブラスツォワに後継者として可愛がられた逸材!豪華!!
しかもブログも面白い❗️

今度二期会の蝶々さんでスズキに抜擢された藤井麻美さんも入ります!

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彼女は洗足を卒業後、新国の研修所で研鑽をつまれ、文化庁で留学、日生劇場のヘングレにも母役での出演が決まっています。

3人とも、洗足に入って希望すればレッスンを受けられるのはもちろん、オペラの授業も担当されます!
ますます楽しくなりそうな声楽コース! どうぞよろしくお願い致します!

(高田正人)

#洗足学園音楽大学 #森谷真理 #鳥木弥生 #藤井麻美

2018年12月16日 (日)

洗足学園音楽大学声楽コースの三本柱 ①【オペラ】

今回は公演本番の迫った【オペラ】からのご紹介です

  洗足学園音楽大学には早くから《オペラ研究所》が設置され、本格的なオペラの研修が行われて来ました。1982年よりご指導頂いた演出家の故鈴木敬介先生を始め、秋山和慶先生の指揮、演出や舞台監督に 平尾力哉先生、中村敬一先生、小栗哲家先生、舞台衣裳の渡辺園子先生 と言った日本オペラ界の重鎮をお迎えして研鑽した、長い歴史があります。
3・4年生が履修するオペラ実習の授業では、オペラ界第1線で活躍する先生方と、今年度からはオペラ指揮者として数多くの作品に携わる 時任康文先生のご指導の下学んでいます。
1年間の成果を発表する「オペラ実習ガラコンサート」では、演出的な動きや舞台の配置も学生達が研究し、舞台の仕込みから舞台装置の設置、背景のプロジェクター、字幕の準備、そして撤収まで、演奏者として光り輝く照明が当たる部分だけではなく、オペラが生まれる裏側までもを、全て学生達の手で行う学びの場でもあります。
故鈴木敬介先生のいらした当時からの伝統的な舞台衣装に身を包んだ学生達が、オペラの舞台ヘアメイクで変身して、1年間の成果を歌い演じる学生達の雄姿・優美な姿をどうぞご覧くださいませ。

また、《オペラ研究所》から続いて『フィガロの結婚』『コジ・ファン・トゥッテ』『魔笛』『蝶々夫人』『ヘンゼルとグレーテル』などをレパートリーとしてきた学園のオペラは、学生はもとより教員、卒業生、そして洗足学園小学校の子供達も交えた、SENZOKU OPERAとして大切に受け継がれて参りました。
今年度は歌劇『ヘンゼルとグレーテル』を取り上げ、指揮者には時任康文先生、オペラからミュージカル、2.5次元の舞台までを手がける演出家、田尾下哲先生をお迎えして、稽古を進めています。オーディションで選ばれた学部生、大学院生、既にオペラの世界で活躍中の卒業生というキャストと、洗足学園音楽大学バレエコースの学生による華麗なバレエシーン、そして電子オルガンに弦楽器アンサンブルと打楽器、という先生方や学生の演奏で、洗足学園音楽大学ならではのコースを超えた舞台芸術となっております。
多摩美術大学演劇舞踊デザイン学科による衣装・小道具のご協力も頂いて創造された、グリム童話の夢の世界を是非お楽しみ下さいませ。


「オペラ実習ガラコンサート」
2018年12月18日(火) 18:30開演 前田ホール
指揮:時任康文
ピアノ:伊藤美佐、谷川 明、他
舞台監督:淺田光久
照明:三輪徹郎
ヘアメイク:フォレスタ

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SENZOKU OPERA
歌劇『ヘンゼルとグレーテル』
2019年3月1日(金)18:00開演 前田ホール
3月2日(土)15:00開演 前田ホール
指揮:時任康文
演出:田尾下 哲
演奏:SENZOKU OPERAアンサンブル
SENZOKU OPERA合唱団
バレエ:洗足学園音楽大学バレエコース
振付:日原永美子 井口美穂
賛助出演:洗足学園小学校有志
舞台監督:穂苅竹洋
照明:三輪徹郎
音響:前田康徳
演出助手:青木真緒
ヘアメイク:株式会社 丸善 石井陽子
衣裳・小道具協力:多摩美術大学
演劇舞踊デザイン学科

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2018年5月16日 (水)

5/27【受験クリニック〜コンコーネ&コールユーブンゲンにかくされた謎を解こう!】

5/27オープンキャンパス 声楽コース スペシャルプログラムでは、コンコーネ&コールユーブンゲンにかくされた謎を解きます。
謎解き人:小嶋貴文先生のガイドで楽しく歌えるようになるはず!

*洗足学園音楽大学ホームページよりお申し込み下さい。

 歌を歌うということは、「楽譜を読んで、声に出して、耳で聴く」この三つが出発点です。
それに正しい発声、そして音楽的表現が加わります。
この最初の三つをしっかりとトレーニングしてくれるのがコール・ユーブンゲンです。
練習の仕方さえ間違えなければ、読譜力、リズム感、音程感、聴音能力など、多くの基本的なことを身に着けることができます。
もしかしたら、あまり好きではなかったかもしれないコール・ユーブンゲンを、これを機会に楽しみながら勉強してみませんか?
では、コンコーネはどうでしょう。
声楽の先生にうかがえば、コンコーネから身に着くことはたくさんあると思いますが、今回は伴奏のリズムやハーモニーに少し意識を向けたら、ちょっと違った表情で歌えるのではないか、と言うことを実験してみたいと思います。
最近は薬を飲むにも、その効果を丁寧に説明してくれます。ましてや大切な音楽の教材が何の役に立つかわからないと、まじめに練習する気が起きませんよね。
是非、一緒に基礎的な勉強の楽しさを経験してみませんか。

小嶋貴文

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2017年12月19日 (火)

ボディ・マッピングってなんだろう④

声楽コースブログへの投稿も
はや4回目ですね。
今回は「座る」ことについて考えてみましょう。

座ることは、合唱の練習時や楽章待ちなど…
歌にも関係する大切な動作のひとつです。

はっ!
第九の演奏会が多い
12月にはぴったりの話題かもですね。


さて、皆さんは日頃座るときに
何かを意識していたり
気をつけていることはあるでしょうか?
あまりにも日常のことなので、
全く考えたことがないでしょうか。

食事中、通学に乗車する電車やバスの中、授業中、鑑賞中…と
『座る』ことは一日の中で
『立つ』ことよりも長時間行っているのではないでしょうか。

その座ることも、椅子に座るのか、ソファなのか、
床に座る、正座、あぐらをかいて座るのか、体育座り・・・
などと、
色んなシチュエーションで様々な座り方をしています。


今回は学生生活の中でいちばん長時間行っていると思われる
「椅子に座る」ことについて考えてみましょう。


椅子に座る時のチェックポイントは
まず左右の坐骨に意識をむけて、
体重を感じたり確認することから始めてみましょう。

坐骨は 骨盤の底部にあって、
座った時に椅子の座面にゴリゴリっと
感じる骨盤と呼ばれている骨の一部のことです。

202be415a4b74320bbace962601c6e3b「そんなゴリゴリって骨、見つかりません」
と思った人は、
背中全体が丸まって
ねこ背になってはいませんか?

もしそうなら、丸まった背中を伸ばして
腹部にある「おへそ」を真正面に向けてみましょう。

背中やお腹の角度が変わったら骨盤の角度も変化して、
椅子に接しているお尻と座面の感じ方が変わりますね。
「右の坐骨は感じるけど、左が全く感じられない」
なんてこともあるかもしれません。

このように
自分自身の変化を観察することを習慣化していくこと。
これは演奏をする上で、
その時その瞬間の状況に適応していくために
とても大切な音楽のためのトレーニングです。

ある学生が、この観察のことを
【自分カメラ】と名前をつけて
いつも第三者的な目線でもって実践しています。

【自分カメラ】と一緒に過ごして観察することによって、
今の自分に必要な働きかけをしていくことができるようになると、
演奏している時のドキドキ バクバク ブルブル…
といった緊張も少し落ちつくし、
「カメラが作動しているし」と、安心でもありますね。

坐骨のチェックができたら
前々回の「足裏のチェック」もしてみましょう。

坐骨と足裏のチェックで
座っている姿に何か変化はありませんか?

両腕を高くあげて腕の上がり具合を確認してみて下さい。
下半身が安定したことで、
腕は脱力できて軽く上がりやすくなるでしょう。

そして声を出してチェックしてみてください。
いつもの声と、何か違いを感じるでしょうか?
 ・響きかた
 ・音色
 ・強さ
 ・明るさ
 ・息の通り具合
などの変化はありませんでしたか?

もちろん これだけでは
「全然変わらない」という方もいるでしょうが、
変化を感じた人もいるでしょう。


私たちは1日のほとんどを座って過ごしているため、
いっけんラクだと思いこんでいる
「バランスを崩した状態」で長時間座っていると、
腰に負担がかかって、腰痛に悩まされているケースもよくあります。

そんな時には、ぜひ【自分カメラ】を起動して
「坐骨を感じること」と、
「足裏チェックをすること」を試してみてください。

お尻や脚、お腹の筋肉が正常に働いて、
骨盤周辺が整い、上半身と下半身の協調性が高まって、
重心軸が安定します。
重心軸が安定すると、
手や足、そして喉のコントロールもしやすくなる。
このように全身は常に協調しあって好転作用が働きだします。

ただ、腹筋や背筋がとっても弱い人は
苦しくて座っていられないと感じるかもしれません。

そんな時には、1日1回1分間だけ
この座り方を試すことから始めてみてください。
1週間を目安に、少しずつ回数を増やして様子をみているうちに
筋感覚が育って、長時間でも座っていられるカラダに変化します。
(※筋感覚…正確に動くための感覚。筋肉運動感覚とも言われている)


レッスンの時には先生がチェックしてくださって、
妙な癖などを改善できるようアドバイスをしてもらえますね。

だけど舞台の上では、
自分自身で状況を感じとって、
どう対処すればいいのかを判断して、
実行に移します。

日頃から
自分自身を観察する習慣や意識づけは、
演奏することのトレーニングには欠かせないことです。

トレーニングで経験したことや、
体感し成功へ導かれた情報は、
「筋感覚」として脳の中に記憶されます。
この記憶は舞台上で非常事態がおこった時には、
無意識にカラダが反応して使えるようになります。


このように脳の中に新たなボディ・マップを作っていくこと。
そして脳内に描かれている間違ったマップを修正していくことで
練習時間の短縮にもつながります。

ダラダラと長引く練習は声帯にも負担をかけてしまうため
練習は「効率よく!」を目指したいですね。


第九の第四楽章で伸びやかな声で歌うために、
座ったままの長い待ち時間は
緊張感の中でのウォーミングアップとして活用できますように♪

そして素敵な2018年を迎えられますように♪


ナガイカヤノ

2017年11月29日 (水)

ボディ・マッピングって何だろう?③

前回は足裏を感じて「立つ」ことをお話ししましたね。
その後 足裏への意識や感覚に何か変化はありましたか?

立つことって、
「何もせず動いていないことだ」
と思っているでしょうが、
実は動き(動作)のひとつなのです。

辞書にも「動詞」と分類されて載っています(笑)

「立つ」ことを辞書のように解説すると、
カラダを垂直方向におこして
ヒザは曲げずにのばしたまま
2本の脚の足裏を床につけた状態のことです。


立って歌う時にはこの状態を基点に、
表現に合わせて前後左右、時には斜め方向に
体重移動をしながら音楽の表現をしています。

オペラやミュージカルなどでは、
立つだけではなく
演技をしたり 踊りながら、動きを伴って歌うでしょう。


では「いい状態で立つ」ってどういうことでしょう。
これは「いい姿勢」と言った方がピンとくるかもしれないですね。
この時、他者が見て受ける印象も、自分自身の感覚も
「静止して見える、ブレのないカラダの状態」のことです。

皆さんスポーツジムなどでの体軸測定、
あるいは、体感系ゲーム機(W◯◯ F◯◯)などで
カラダのバランス測定をしたことはないですか?

「右に傾いているなぁ」
とか、
「前体重になってしまっているなぁ」
などと、
カラダのブレや癖が、グラフや数値で見て取れます。


カラダの動きの中心である“体軸”の大きなブレは、
手足のコントロールにも影響します。
もちろん声のコントロールにも影響するのです。

最近ブームの体幹トレーニングは、
広い意味で、この体軸の補正や強化といっていいでしょう。


私たちの脳内には“正中感覚”と言って、
自分がまっすぐ まん中でいる感覚が備わっています。
けれども、身体の使い癖や、
長時間くり返し行う同じ動作などによって、
この“正中感覚”や“体軸”が崩れてしまうことがあります。

するとカラダは、崩れた状態がまん中なんだと
誤作動をおこしてしまい、
時にはその場所でこわばり固まってしまって
声が出しにくくなったり、
音程や音色の変化など、
思い描いている音楽表現がし辛くなってしまいます。


そんな時には、手軽にできる
ワークやトレーニングで解消です!

もしお家にバランスボールを持っているなら・・・

バランスボールに座ってみたり、
覆いかぶさり寝転がってみたりして、
わざと不安定な状況に身をまかせてみましょう。

そのまま静かに呼吸を繰り返すことだけでも
カラダは自然に安定する感覚を取り戻そうと働きだします。

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こうしてカラダを
バランスの良い本来の状態にリセットすることで、
柔軟性をとりもどしたカラダは
深い呼吸もできて、歌いやすく変化します。


こんなグッズが身近にない場合は、
どうすればいいの?


そんな時には『片脚立ち』を試してみましょう。
どこでもできる、とっても手軽なトレーニングです。

本番前、緊張でドキドキの舞台裏、
片脚立ちでカラダバランスのチェックをしてみましょう。

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1分間位を目安におこなってみましょう。

グラつき不安定に感じていたカラダは
安定感のあるカラダに調整されます。
しかも筋肉も整ってカラダも温まりますね。

ウォーミングアップされたカラダで舞台に立つことで
いつもより少し 落ち着いて歌えるかも♪



前回は足裏という意識するポイントを知ることで
カラダに変化が起こることを体感しましたが、
今回は簡単なワークやトレーニングをすることで
体軸の整った柔軟なカラダに整える。

人や物に頼りすぎず、自分のペースでおこなえる。
しかも簡単にできるカラダの調整法は
本番前のとても緊張したカラダを
しっかりとサポートしてくれるでしょう。

ボディ・マッピング(カラダの地図作り)は
意識改革だけではなく
実際にカラダの動きを感じてみることなど
その方法は無限大です。

その時その瞬間の自分自身にピタッとくる方法をみつけだして、
ぜひ おためしくださいね。




ナガイカヤノ

2017年11月19日 (日)

【授業紹介 声楽基礎演習 ディクション】

声楽を学ぶ為の第一歩として、1・2年生が学ぶ声楽基礎演習の授業では、様々な講座が用意されています。そのうちの一つ、ディクションでは、イタリア語・ドイツ語・フランス語の歌曲の発音をネイティブの先生からの細かな発音指導で学ぶことが出来ます。

Klaus Rüger先生  

ドイツ語のディクションでシューベルトの『魔王』を4役の登場人物に分けて、役柄を演じるドイツ語で朗読しています。65d4f7a2fe024ccd9fe52864da86f571

Catherine Sublime先生

フランス語のディクションでフォーレの『夢のあとに』の詩の朗読を、先生が考案された独自のシステムで、口の中の舌の位置まで正しく発音できるよう、繰り返しています。

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ネイティブの先生方の発音指導の後で、朗読した詩の歌曲を学ぶことで、外国語の正しい発音のみならず、詩の表現力をより高める事が出来ます。

2017年10月13日 (金)

ボディ・マッピングってなんだろう?②

♪うまく歌いたい
♪響く声を出したい
♪深い呼吸をしたい・・・etc.

歌っている時には
いちどに沢山のことを自分自身に投げかけるでしょう。
そして全てを叶えようと
一生懸命 何らかの働きかけをしますね。

その働きかけは
先生に教わったり、自分で工夫したり、
中には教本を読むことで
ヒントを得たりしているのでしょうか?

その働きかけで上手くいくことは
たくさんありますが、
なかには、
どうやっても思い通りの結果が出せないで
悩んでいる人もいるでしょう。


そんな時、
立って歌うことの多い皆さんが
まず初めにチェックしてみたいことは、
両方の足裏で、どのように床を感じているかです。

立っている時、
カラダの重み(全体重)は床に向かいます。

床とカラダの接点である足裏のポイントを
よく知って、感じるだけでも
カラダも 気持ちも 安定して、
呼吸はラクになります。
もちろん
声帯のコントロールもしやすくなります。

では、どのようにチェックして感じればいいのでしょうか。
具体的に説明しましょう。


カラダの重み(全体重)は
足裏のカカト、母指球、小指球の3点、
そして5本の足指へと向かって下りていきます。

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この足裏全体が床に向かっていると感じるだけで、
握力や噛む力は驚くほど変化します。
(靴を履いているときは靴底を通して床を感じましょう)


えぇぇぇぇぇ〜
響く声はノドのまわりのことでしょ?
呼吸はお腹に働きかけるのではないのですか?
そんな関係のなさそうな足裏のことで
何かが変わるのかなぁ?

と、疑いを持ったなら、上の図のように
足裏のカカト、母指球、小指球、足指を確認して、
足裏全体を感じたまま、手のひらをグッと握ってみます。
とくに、母指球と足の親指を意識してみましょう。

どうですか?
いつもと比べて強く握れませんでした?

いつものように立ってみて
その足裏の感覚と比べてみると
違いに気づくかもしれませんね。



このように、ボディ・マッピングでは
身体の構造や仕組みを知って、
実際に自分自身のカラダで感じることで、
脳に描かれているボディ・マップ(身体地図)を
適切な回路に修正し、
筋感覚という動きの感覚を育てます。

そして、どこか一部分を変化させた感覚は
カラダ全体の働きやバランスも変化させて
理想としている歌唱スタイルに導くことが可能です。


とっても不思議に思うかもしれませんが、
これは、カラダの協調作用が働くからなのです。
カラダを構成している組織は、
いつも協調しあいながら
自分にとって心地よい、落ち着く場所をサーチしています。

どこかの部分が気になっている時には
その部分ばかりにとらわれないでフォーカスする。
いつも全体を感じながら、
フォーカスした部分の変化も感じることが大切です。
 ※フォーカス…焦点をあわせること


ボディ・マッピングで
皆さんの理想とする音楽表現をめざしましょう♪



ナガイカヤノ
< http://www.body-map.net >

2017年9月27日 (水)

就任披露演奏会

洗足学園での就任披露演奏会が終了致しました。
お越しくださった皆様有難うございました!

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声楽コースからは教授の塩田美奈子と講師の高田正人が出演し、学部長のあいさつ文の「クラシックの声楽の可能性を広げたコース」を体現するべく意欲的なプログラムを組み!、オペラ、ミュージカル、演歌、Jポップ、ロックを短い時間に詰め込んでみました。
またパーカッションを石井喜久子先生、シタールの小日向英俊先生にも加わって頂き、様々な楽器とのコラボレーションもお楽しみいただきました。
ピアノはオーケストラのような色彩を操る山田武彦先生!

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学生有志も参加してくれて、歌う方も観ている方も楽しい時間になりました!
終わった後にバンジョーの有田先生にもお声がけいただき、今度は是非コラボレーションしましょう!という話に。
洗足学園音楽大学には本当にいろんな分野のスペシャリストがいるので、年に一回でも講師たちのコラボレーションができたらとっても面白いと思います!
考えただけでもワクワクします。やりたい!

ちょっとだけ残念だったのが、客席に学生たちが少なかったことと、せっかく見に来ても、自分の科の先生の出番が終わったら出て行ってしまう学生が散見された事。これはもったいなーい!
バレエ、ミュージカル、ワールドミュージック、いずれも世界を舞台に活躍している人たちを(無料で)一堂に見られる機会なのに逃してしまうなんてもったいないです!
もちろんそれぞれの稽古を抜けてきたり、バイトだったりいろいろな事情もあるのでしょうけど…、来年からはもう少し学生たちに強く告知せねば!と思います。
持論ですが、上に行けば行くほどいろんなことに興味を持っている人が多いと思うんですよね。
芝居や歌舞伎や美術やミュージカルやバレエや、自分の専門以外のものにも興味がある人の方が世の中に残っているように思います。何事にも「CURIOUS」であること。これとても大事だと思うんです。
そして本来は学生の方が先に行ってほしい。「先生たちは古いよ!」と言ってほしい(笑)いつの時代も新しい時代を拓くのは若者たちなのですから^^

そういえば先日の洗足サマードリームオーケストラでは、あの山田和樹さんが学生オケを指揮して、「真夏の夜の夢」ではなんとアニメソングコースの学生が劇中ナレーションを担当!とても面白かったですが、こういうことができるのも洗足ならでは。
学生にはこういう洗足にしかない利をどんどん生かしていってほしいものです。
その時の様子→ 洗足学園アニメソングコース 真夏の夜の夢


いろいろやると薄まる、と言う人もいますが、果たしてそうかなぁ?と思います。
基礎さえしっかりしていればどんどん足し算・掛け算になっていくのでは?

例えば今期のメトロポリタンオペラにブロードウェイミュージカル界のスター、ケリー・オハラがメリーウィドウのヴァランシェンヌ役で登場して世界を沸かせましたが、来期ではなんとコジ・ファン・トゥッテのデスピーナを歌い演じます。

オハラのインタビューはこちらから
ミュージカルとオペラの違いを語っていて面白いです!↓

世界でもこういう事が起きてるのですから!
常識なんてどんどん覆していきたいものです。

そういう気概をコンサートには詰め込んでみたつもりです。
9月からはCUIOUSが服着て歩いてるような宮本益光さん、鵜木絵里さんも新たに洗足の講師に加わりました。
ここからの声楽コースがさらに活気づいていくでしょう!
ますますこれからが楽しみです(^^)

(文 高田正人)

2017年9月24日 (日)

9/24オープンキャンパス スペシャルイベント

『発声クリニック〜リズムセッション』無事終了しました❣️

発声クリニックでは、主に身体における呼吸の仕組みを知り、私達自身が楽器である事を意識して歌う事を学びました。

続いて、ボディ・パーカッションの体験では、4つのパートに分かれたパターンの楽譜を、初めて見た楽譜なのにもかかわらず、直ぐに演奏する事が出来たことに驚きました。

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最後には、色々なリズムの伴奏で歌った「ドレミの歌」では、マーチからボサノバ、サンバへと変わるリズムを感じながら、身体を使った発声を目指してしっかり歌う事が出来ました!

次回オープンキャンパスは10/22『アクティング』演出家 北澤秀人先生、クロスオーバーな活躍を続けるソプラノ 鵜木絵里先生によるスペシャルイベントです。是非お出かけ下さいませ。

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2017年9月21日 (木)

【大学院声楽コース プロフェッショナル特殊研究】

〜オペラ演出の巨匠 ミヒャエル・ハンペ氏をお迎えして

9月30日(土)18:30より 前田ホールにて、モーツァルトのオペラによる『オペラパレット』を公演します。海外の著名な教授陣をお迎えし、大学院生が本来なら海外でしか受けることの出来ない貴重な指導を日本に居ながらにして受け、その成果を皆様にご披露するものです。
今年度は世界的に活躍をなさっているミヒャエル・ハンぺ氏をお迎えして、一週間のワークショップの成果をご覧いただきます。ミヒャエル・ハンぺ氏の貴重な解説とともに、大学院生の情熱溢れる演奏を存分にお楽しみください。

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ミヒャエル・ハンペ Michael Hampe1935年

ハイデルベルク生まれ。チェロと演劇学を専攻後、65年よりチューリッヒ劇場の副 監督、バイエルン国立劇場の監督とバイエルン国立劇場の演出家、マンハイム国立劇場 の総監督を経てケルン市立歌劇場の総監督、ドレスデン音楽祭総監督を歴任。演劇の 演出やテレビドラマに俳優として出演するなど幅広い活動の後、オペラ演出家としての 頭角を現わし、ミラノ・スカラ座、コヴェント・ガーデン、パリ・オペラ座、サンフランシスコ、ミュンヘン等世界の一流オ ペラハウスで演出。また有名な国際フェスティバル(ザルツブルク、エディンバラ、フィレンツェ、ペーザロ)でも活動し ている。故ヘルベルト・フォン・カラヤンと長年に渡って共同作業を行ってきたハンペの演出は、“オペラに於ける音 楽と舞台とは切っても切り離されないもの”と考え、正攻法で細部にいたるまで緻密に計算されたものである。教育 活動にも熱心で、舞台のあらゆる分野に関して後進の養成を推進するための活動も継続している。ケルン音楽大 学教授として、国内および海外の数々の大学やアカデミーでも教鞭を取っている。また、ドイツ舞台技術協会の副 会長を務めたこともあり、パリ・オペラ座(バスティーユ)や東京の新国立劇場の新建築、また古い劇場の改修や改 築の際には各地からその助言が求められる立場にある。その豊富な知識と経験をもとに、これまで劇場における 芸術上、学問上、また経営上の基本的な問題点に関してさまざまな形で発表してきており、それらは「ケルンのオペラ1975-1995」や「劇場のすべて-講演と論文」といった書籍にもなっている。(両方ともケルンWienand出版)本 年、最新刊「オペラの学校」が出版された。(水曜社)