2012年12月 8日 (土)

「邦楽器と現代作品」佐藤昌弘 先生(12月7日)

毎回ゲスト講師をお呼びして、各テーマごとに行われる授業が「邦楽サウンド論」です。本日は洗足学園音楽大学電子オルガンコース教授で日本現代音楽協会副会長を務めておられる作曲家の佐藤昌弘 先生による「邦楽器と現代作品」について講義でした。

佐藤先生の芸大時代の師は松村媜三 先生で、作曲家松村媜三の生涯と邦楽器作品(「詩曲1番」「詩曲2番」「幻想曲」等)を通じて、現代作曲家がどうのように日本伝統音楽を向き合い、作品を産み出されたのかについてお話いただきました。

直接、松村先生から薫陶を受けただけに、音楽に対する厳しい姿勢や面白話など興味深いエピソードを聴くことができました。
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2012年12月 4日 (火)

「琉球の音楽」名嘉ヨシ子 先生(12月1日)

毎回ゲスト講師をお呼びして、各テーマごとにレクチャーコンサート形式で行われる授業が「邦楽サウンド論」です。12月1日は名嘉ヨシ子 先生をお迎えいたしました。授業の様子を受講生の一人 堀保之 さんのフェイスブック記事より転載させていただきます。

昨日現代邦楽研究所講義で沖縄箏の第一人者名嘉ヨシ子さん沖縄箏の講義がありました。
八橋検校の時代に薩摩八橋流が沖縄に伝わったものだそうです。ですから古い時代の箏曲がそのまの姿で残っていると云われ注目されています。
爪は山田流の爪に似ていますが、爪の中程に少しくぼみを付けた爪もあるようです。弦の張りが現代日本箏に比べ緩く、暖かみのある音が出るそうです。本土伝来と云われる六段菅攪(ろくだんすいががち)を聞かせて頂きましたが、ほとんど六段と同じですが、明るい曲になっています。そして柔らかで、暖かさのある音に感激しました。名嘉さんは日本に嫁いで望郷の念に駆られた時、常に沖縄箏がいやしてくれた、常に沖縄箏がそばにあったと仰っていました。

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2012年11月17日 (土)

「尺八の制作」青木彰時 先生(11月17日)

毎回ゲスト講師をお呼びして、各テーマごとにレクチャーコンサート形式で行われる授業が「邦楽サウンド論」です。本日は青木彰時 先生による「尺八の制作」です。尺八の材料である竹の採取から完成までの行程を分かりやすい解説と映像資料で説明してくださいました。竹を取ってから、材料乾燥を経て完成品になるまで何年もかかり、簡素な姿とは裏腹に実に手間暇のかかることがわかりました。それぞれの行程でちょっとした工具や加工の工夫があり、勉強になりました。最後はお土産として、父上であり琴古流尺八の人間国宝である青木鈴慕 先生の一筆がプリントされたオリジナルTシャツをくじ引きで一名にプレゼントされました。題字の意味は合奏における心掛けについて記した文面です。なかなか渋くて格好良いです。

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YouTube: 邦楽サウンド論「尺八の制作」青木彰時 先生 11月17日

アドリブ演奏入門(11月17日) 香取良彦 先生

今日と来週の2回に渡り、総合コース実技においてジャズコース教授の香取良彦 先生によるアドリブ入門を担当していただきました。アドリブが自在に演奏できることは理想で憧れかもしれませんが、実際にはどうしたら良いかわからないことが多いと思います。頭で思った旋律をどうのようにして組み立てて繋げていくのかについて、実践を通じて勉強していきます。

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2012年11月12日 (月)

現代邦楽研究所の卒業生の活躍5

現代邦楽研究所2期入所、4期卒業の木内恭子(木内寿々葉)さんです。

お母様と共に箏曲寿子葉会を主催し、後進の指導に力を入れております。

今年(2012年)は11月17(土)に浜離宮朝日ホールにて会の発表会あります。

娘さんは現代邦楽研究所主催 第6回東京邦楽コンクールジュニア部門で奨励賞を受賞しており、3世代に渡り演奏、教授活動を活発に行っております。

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2012年10月20日 (土)

邦楽サウンド論「アジアの音楽3」10月20日

森重行敏 先生による「アジアの音楽3」として、本日は日本のお隣の韓国、中国の楽器、音楽についての講義でした。
日本の伝統楽器のルーツになる楽器でもあり、邦楽器と共通点も多くありますが、異なるところもあります。
写真と動画は七絃琴についての説明です。
日本では七絃琴は絹糸ですが、中国では金属絃に変わっています。
箏と違って琴は柱(じ)がなく、調律の仕組みがユニークです。
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現代邦楽研究所の卒業生の活躍4

14期生の宇佐見明子さんです。

現在、茨城県取手市にある私立江戸川学園取手中・高等学校の箏曲部コーチを務めております。
毎年紫峰祭(文化祭)では、大ホールと玄関で演奏し、今年は中2から高2まで22名が息の合った演奏を披露しました。
今後の後進の指導の成果がとても楽しみです。
そのほか各種イベントやコンサートに多数出演おり、マリンバ&箏DUO「ことまり」として、12/22(土)にクリスマスライブを開催する予定です。
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2012年10月13日 (土)

卒業生のホームページとブログ紹介4

現代邦楽研究所7期入学、9期卒業の藤田智子(箏)さんです。
成績優秀にて現邦研卒業時には、財団法人ビクター伝統文化振興財団(現、公益財団法人 日本伝統文化振興財団)よりビクター邦楽技能者育英賞(通称ニッパー賞)を受賞しました。その後、2005年三重県文化賞(伝統文化部門)文化新人賞、2006年に社団法人東員町文化協会功労賞を受賞しています。
藤田さんは芸名、麗明智翔(れいめいともか)として現在、三重県を拠点に演奏、教授活動を活発に行っております。
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2012年10月 9日 (火)

邦楽サウンド論「アジアの音楽2」10月6日

森重行敏 先生による「アジアの音楽2」として、本日はガムラン実習となりました。ガムランは大きく分けて、ジャワ、バリ、スンダの3種類があり、大学にある楽器は王宮の儀式音楽として発達した、ジャワのガムランです。王宮の楽器らしく、楽器には龍を掘ったレリーフ模様など綺麗な装飾が施されています。音階は2種類あり、ペロッグ(琉球音階に近い)とスレンドロ(日本の民謡音階に近い)の共に5音階です。

基本的に循環形式の音楽で、演奏を続けているとだんだんとトリップ状態になってきます。

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YouTube: 邦楽サウンド論 ガムラン実習

2012年10月 1日 (月)

邦楽サウンド論「宮城道雄と十七絃の音楽」9月29日

毎回ゲスト講師をお呼びして、各テーマごとにレクチャーコンサート形式で行われる授業が「邦楽サウンド論」です。

今回は吉原佐知子 先生(助手:岸村千恵さん)による「宮城道雄と十七絃の音楽」です。受講生のひとり、堀保之(尺八)さんのフェイスブック記事を下記に引用します。

【堀保之さんのフェイスブック記事より】

昨日現邦研の授業で宮城道雄について講義を受けました。その生い立ちから東海道線に刈谷駅付近で転落死されるまでの人生について聞きました。極貧の朝鮮時代、日本で習得した曲が少なく、何千、何万回となく演奏して時間をつぶした話、そんな生活の中から生まれた「水の変態」。それを時の宰相伊藤博文に認められて一躍有名になるも、その音楽の革新性が故に長く日本の箏曲会に受け入れられず不遇を託った話など興味深く聞きました。そして箏は自分のすべて、恋人であるという天才の人生を忍びました。吉原さんによる宮城道雄の代表的作品の演奏も聴かせていただきました。

YouTube: 邦楽サウンド論「宮城道雄と十七絃の音楽」9月29日

 

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