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2017年11月

2017年11月29日 (水)

ボディ・マッピングって何だろう?③

前回は足裏を感じて「立つ」ことをお話ししましたね。
その後 足裏への意識や感覚に何か変化はありましたか?

立つことって、
「何もせず動いていないことだ」
と思っているでしょうが、
実は動き(動作)のひとつなのです。

辞書にも「動詞」と分類されて載っています(笑)

「立つ」ことを辞書のように解説すると、
カラダを垂直方向におこして
ヒザは曲げずにのばしたまま
2本の脚の足裏を床につけた状態のことです。


立って歌う時にはこの状態を基点に、
表現に合わせて前後左右、時には斜め方向に
体重移動をしながら音楽の表現をしています。

オペラやミュージカルなどでは、
立つだけではなく
演技をしたり 踊りながら、動きを伴って歌うでしょう。


では「いい状態で立つ」ってどういうことでしょう。
これは「いい姿勢」と言った方がピンとくるかもしれないですね。
この時、他者が見て受ける印象も、自分自身の感覚も
「静止して見える、ブレのないカラダの状態」のことです。

皆さんスポーツジムなどでの体軸測定、
あるいは、体感系ゲーム機(W◯◯ F◯◯)などで
カラダのバランス測定をしたことはないですか?

「右に傾いているなぁ」
とか、
「前体重になってしまっているなぁ」
などと、
カラダのブレや癖が、グラフや数値で見て取れます。


カラダの動きの中心である“体軸”の大きなブレは、
手足のコントロールにも影響します。
もちろん声のコントロールにも影響するのです。

最近ブームの体幹トレーニングは、
広い意味で、この体軸の補正や強化といっていいでしょう。


私たちの脳内には“正中感覚”と言って、
自分がまっすぐ まん中でいる感覚が備わっています。
けれども、身体の使い癖や、
長時間くり返し行う同じ動作などによって、
この“正中感覚”や“体軸”が崩れてしまうことがあります。

するとカラダは、崩れた状態がまん中なんだと
誤作動をおこしてしまい、
時にはその場所でこわばり固まってしまって
声が出しにくくなったり、
音程や音色の変化など、
思い描いている音楽表現がし辛くなってしまいます。


そんな時には、手軽にできる
ワークやトレーニングで解消です!

もしお家にバランスボールを持っているなら・・・

バランスボールに座ってみたり、
覆いかぶさり寝転がってみたりして、
わざと不安定な状況に身をまかせてみましょう。

そのまま静かに呼吸を繰り返すことだけでも
カラダは自然に安定する感覚を取り戻そうと働きだします。

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こうしてカラダを
バランスの良い本来の状態にリセットすることで、
柔軟性をとりもどしたカラダは
深い呼吸もできて、歌いやすく変化します。


こんなグッズが身近にない場合は、
どうすればいいの?


そんな時には『片脚立ち』を試してみましょう。
どこでもできる、とっても手軽なトレーニングです。

本番前、緊張でドキドキの舞台裏、
片脚立ちでカラダバランスのチェックをしてみましょう。

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1分間位を目安におこなってみましょう。

グラつき不安定に感じていたカラダは
安定感のあるカラダに調整されます。
しかも筋肉も整ってカラダも温まりますね。

ウォーミングアップされたカラダで舞台に立つことで
いつもより少し 落ち着いて歌えるかも♪



前回は足裏という意識するポイントを知ることで
カラダに変化が起こることを体感しましたが、
今回は簡単なワークやトレーニングをすることで
体軸の整った柔軟なカラダに整える。

人や物に頼りすぎず、自分のペースでおこなえる。
しかも簡単にできるカラダの調整法は
本番前のとても緊張したカラダを
しっかりとサポートしてくれるでしょう。

ボディ・マッピング(カラダの地図作り)は
意識改革だけではなく
実際にカラダの動きを感じてみることなど
その方法は無限大です。

その時その瞬間の自分自身にピタッとくる方法をみつけだして、
ぜひ おためしくださいね。




ナガイカヤノ

2017年11月19日 (日)

【授業紹介 声楽基礎演習 ディクション】

声楽を学ぶ為の第一歩として、1・2年生が学ぶ声楽基礎演習の授業では、様々な講座が用意されています。そのうちの一つ、ディクションでは、イタリア語・ドイツ語・フランス語の歌曲の発音をネイティブの先生からの細かな発音指導で学ぶことが出来ます。

Klaus Rüger先生  

ドイツ語のディクションでシューベルトの『魔王』を4役の登場人物に分けて、役柄を演じるドイツ語で朗読しています。65d4f7a2fe024ccd9fe52864da86f571

Catherine Sublime先生

フランス語のディクションでフォーレの『夢のあとに』の詩の朗読を、先生が考案された独自のシステムで、口の中の舌の位置まで正しく発音できるよう、繰り返しています。

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ネイティブの先生方の発音指導の後で、朗読した詩の歌曲を学ぶことで、外国語の正しい発音のみならず、詩の表現力をより高める事が出来ます。