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2017年10月13日 (金)

ボディ・マッピングってなんだろう?②

♪うまく歌いたい
♪響く声を出したい
♪深い呼吸をしたい・・・etc.

歌っている時には
いちどに沢山のことを自分自身に投げかけるでしょう。
そして全てを叶えようと
一生懸命 何らかの働きかけをしますね。

その働きかけは
先生に教わったり、自分で工夫したり、
中には教本を読むことで
ヒントを得たりしているのでしょうか?

その働きかけで上手くいくことは
たくさんありますが、
なかには、
どうやっても思い通りの結果が出せないで
悩んでいる人もいるでしょう。


そんな時、
立って歌うことの多い皆さんが
まず初めにチェックしてみたいことは、
両方の足裏で、どのように床を感じているかです。

立っている時、
カラダの重み(全体重)は床に向かいます。

床とカラダの接点である足裏のポイントを
よく知って、感じるだけでも
カラダも 気持ちも 安定して、
呼吸はラクになります。
もちろん
声帯のコントロールもしやすくなります。

では、どのようにチェックして感じればいいのでしょうか。
具体的に説明しましょう。


カラダの重み(全体重)は
足裏のカカト、母指球、小指球の3点、
そして5本の足指へと向かって下りていきます。

04

この足裏全体が床に向かっていると感じるだけで、
握力や噛む力は驚くほど変化します。
(靴を履いているときは靴底を通して床を感じましょう)


えぇぇぇぇぇ〜
響く声はノドのまわりのことでしょ?
呼吸はお腹に働きかけるのではないのですか?
そんな関係のなさそうな足裏のことで
何かが変わるのかなぁ?

と、疑いを持ったなら、上の図のように
足裏のカカト、母指球、小指球、足指を確認して、
足裏全体を感じたまま、手のひらをグッと握ってみます。
とくに、母指球と足の親指を意識してみましょう。

どうですか?
いつもと比べて強く握れませんでした?

いつものように立ってみて
その足裏の感覚と比べてみると
違いに気づくかもしれませんね。



このように、ボディ・マッピングでは
身体の構造や仕組みを知って、
実際に自分自身のカラダで感じることで、
脳に描かれているボディ・マップ(身体地図)を
適切な回路に修正し、
筋感覚という動きの感覚を育てます。

そして、どこか一部分を変化させた感覚は
カラダ全体の働きやバランスも変化させて
理想としている歌唱スタイルに導くことが可能です。


とっても不思議に思うかもしれませんが、
これは、カラダの協調作用が働くからなのです。
カラダを構成している組織は、
いつも協調しあいながら
自分にとって心地よい、落ち着く場所をサーチしています。

どこかの部分が気になっている時には
その部分ばかりにとらわれないでフォーカスする。
いつも全体を感じながら、
フォーカスした部分の変化も感じることが大切です。
 ※フォーカス…焦点をあわせること


ボディ・マッピングで
皆さんの理想とする音楽表現をめざしましょう♪



ナガイカヤノ
< http://www.body-map.net >

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