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2012年7月21日 (土)

「日本と世界の音楽を聴く」藤本草 先生(7月21日)

毎回ゲスト講師をお呼びして、各テーマごとにレクチャーコンサート形式で行われる授業が「邦楽サウンド論」です。
本日は公益法人日本伝統文化振興財団理事長の藤本草 先生にお越し頂きました。

箏曲「六段」はグレゴリオ聖歌「クレド」が原典ではないかとの興味深い説についてお話いただきました。
「六段」と「クレド」の曲の構成や拍数が一致している点をあげ、実際に陽旋法での調弦で「六段」と「クレド」の同時演奏を聴き、歴史的な経緯を踏まえて様々な角度から検証されました。

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キリスト教が日本に伝来し際、賛美歌を歌うために箏が伴奏がつけられたが、その後キリシタン禁止令が江戸幕府から発布されたため、伴奏部分のみが残り、それが「六段」の原典になったのではないかとの説が現在話題になっています。(皆川達夫 説)

現在の箏曲の祖である賢順が「クレド」に箏の手付けを行い、筑紫箏に伝わる「すががき」となって歌がなくなり、後年になって八橋検校によって陰旋法に改められ現在の「六段」となり八橋検校の作曲とされました。しかし北島検校 作曲説も近年有力になっているそうです。

箏曲『六段』とグレゴリオ聖歌『クレド』 監修・解説・指揮:皆川達夫(音楽学者、中世・ルネサンス音楽史)はこちら。
http://search.japo-net.or.jp/item.php?id=VZCG-743


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