「清元」清元栄吉 先生(6月30日)
毎回ゲスト講師をお呼びして、各テーマごとにレクチャーコンサート形式で行われる授業が「邦楽サウンド論」です。
本日は2012年度、日本伝統文化振興財団賞を受賞した清元栄吉 先生をお迎えして「清元」をテーマに授業をしていただきました。先生は東京芸術大学の作曲科に入学なされ、卒業後清元の世界に入門された異色の経歴です。現在は清元の三味線方と作曲家のふたつの分野でお仕事を精力的になされておられます。
初めはざっくばらんなお話から入り、一中節から清元にいたるまでの江戸における浄瑠璃の流れ、そして明治、大正、昭和の初期までに至る清元の発展についてお話いただきました。
後半は 十六夜清心「朧夜に星の影さえ二つ三つ、四つか五つか鐘の音も・・」を弾き唄いで実演していただき、歌舞伎における清元の魅力、そして実際に受講生と一緒に節の一部分についてお稽古もしていただきました。
前日夜遅くまで、作曲の仕事をなされていたとのことで、お疲れの中、授業をありがとうございました。