「邦楽器と現代作品」7月27日 松尾祐孝 先生
本日の邦楽サウンド論は作曲家 松尾祐孝 先生による講義でした。
戦後、西洋音楽の現代音楽系の作曲家が日本の伝統楽器のための作品を書き始め、この流れが今の現代邦楽の流れのひとつに繋がっています。現代音楽系の作曲家が西洋クラシック楽器ではなく、自国の伝統楽器のための作品を本格的に書くようになったのは日本が先駆で、他のアジア諸国ではここ十数年くらいの話だそうです。また、西洋音楽と日本の伝統音楽の本質的な違いについて、双方の楽器の音や楽譜の例を出しながら説明し、様々な音源を聞きながら邦楽器による現代作品とその意義について語っていただきました。