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2015年9月10日 (木)

4つのジャズ・ビッグバンド+1の由来 (4)

さて、いよいよ今回は洗足のトップ・ジャズ・ビッグバンド、GJOこと"Get Jazz Orchestra"です。

【Get Jazz Orchestra】

洗足にジャズコースがスタートすると、ほどなくして学外から演奏依頼から来るようになりました。そして2004年、各楽器の教員が推薦した学生による選抜ビッグバンドがついに結成され、当時の客員教授・山下洋輔氏によってGet Jazz Orchestraという名前が付けられました。

しかしこのバンドは学外などからの演奏依頼があった場合にだけ集まり、継続的な練習や演奏活動はしていませんでした。それでも時々に応じて各地で演奏をする機会を持っていました(GJOのプロフィール)。

ジャズコースの学生数がいよいよ増えてくると、学生たちが学外で演奏する機会も増え、他大学のビッグバンドに加入する学生たちもでてきました。そのように拡散した洗足の学生たちのためにも、GJOがより活発な音楽活動を行うべく、2011年から香取良彦指導のもと、週1回定期的にリハーサルを行っていくバンドとして生まれ変わりました。

このとき新たなバンド・メンバー募集を掛けたところ、ViolinやFlute専門のクラシック学生が希望してくるなど、通常のビッグバンド編成ではないような学生たちが集まってきました。彼らの演奏スキル(具体的には音色)は素晴らしく、何とかしてバンドの中で活かしていこうと考えたわけです。また、いわゆるジャズ・ボーカルとは異なる声の使い方をするVoiceパートを組み込む──こうして現在22名によるアンサンブルが結成されたのです。

他にはない編成で、持ち楽譜もない状態であったことから、香取良彦がオリジナル・アレンジを提供することで演奏がスタート。そして年ごとにレパートリーを増やしていき、現在のGJOの音楽ができあがっていったのです。

カウント・ベイシー楽団は素晴らしいビッグ・バンドですが、全く同じ曲(アレンジ)を録音してCDをつくっても、残念ながらそこに社会的価値はありません。ジャズではクラシックのように全く同じ音符(作編曲)を異なる職業音楽家たちが演奏する、ということはしないのです。

しかしその点においてGJOの音楽は世界にここにしか存在しないので、GJOはこれをCDに残し、胸を張って自分たちの音楽であることを誇りにすることができます。借り物でない、自分たちの音楽を創造する難しさとよろこびはなかなか得られないものです。

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