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2010年9月28日 (火)

4. アメリカの音楽大学視察〜North Texas

いよいよ最後の視察地、North Texas Universityです。

ダラス空港から蟻正先生の運転する車で北へ40分、
Dentonという市にそれはあります。
U of North Texas / Denton

そのキャンパスの広いの広くないのと言ったら、
敷地を縦横に走る道路には信号があるわ、
大学直営Policeがいて交通違反をとりしまってるわ、
帰りの道にはアルマジロが交通事故で死んでるわ……

Img_3275

それで、ちょうど新学期の授業が始まったばかりでしたが、
沢山の授業を実際にみることができました。
ここNorth Texasの目玉のひとつである、ビッグバンド。
1時から授業があるOne O'clock bandからNine O'clock bandまで、
全部で9つのフルバンドの授業があるのです。

Img_3276
↑我々は2時過ぎに着いたので、最初に見たのがこのTwo O'clock Lab band

おそらく、『ま、新学期だからちょっこし一通りやってみよ』
という感じで譜面をさらっていたのでしょうが、
これがなかなかみんな譜面を読む、読む。
グルーブもいい感じで、さすが難関オーディションをくぐってきた学生たち。

もう一つ印象に残ったのが、このまさにTwo O'clock Lab band担当の先生の発言。
「私は『Hey, Men!』とか先生を呼ぶのは嫌いだ。
ちゃんと私のことは○○先生と呼びなさい」と宣わっていたのだよ。
さすがに学生たちはどこの授業に見に行っても真剣そのもの。
雰囲気の"締まり方"が違う。

私も今からでも言おうかな──
『私は学生のみなさんがボケボケしてるのは嫌いだ、
 みんな目をキランキランさせて授業を聴きなさい』

さて、これらの授業で使う譜面は、強力なライブラリがバックアップしている。
このあたりはさすがに歴史を感じさせますね(創立50年)。
ちなみに日本で最も老舗の私たちは16年目。

Img_3285 Img_3291
↑ L: 学生が書いたアレンジ譜などが置かれた資料室を案内するMurphy先生と蟻正先生。
→ R: さらにこの巨大な図書館にも収められている譜面があるという。

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↑ラテン・アンサンブルの授業風景。マイアミには土地柄ヒスパニック系人種の割合が大きく、カリブ・ラテン系音楽も盛ん。

いくつかの授業をみた限り、
思いのほかトラディショナルなジャズばかりを演奏していることに気付いた。
(ラテンも含む、良い意味で基本的、ということです)
もちろん、新学期始まったばかりだし、全ての授業を参観したわけではありません。
しかし、洗足ジャズコースの"音楽の進度"はなかなか悪くないんじゃないかと。
たしかにこれまで見てきたどの大学生たちも、技術の平均値はとても高い。
だか、その中に割って入って自己主張できる学生が出てくるのを、
私としては信じておりますよ。

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というわけで、この後、総括的なお話しを書き込むかも知れませんが、
以上4校の視察報告はひとまずこれでおしまいです。

なお、各校から頂いてきたCDを含む資料をBHオフィスに置きますので、
よかったら見てみてください。

単純に"ウチよりスグレてるよ……"などと言うつもりはありません。
今後、皆さんが国際的なミュージシャンになろうとするとき、
アメリカの大学というのは、とてもいい足がかりとなり、
海外アプローチのための有効な一歩となるであろうと確信します。

香取良彦

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