« 2010年12月 | メイン | 2011年2月 »

2011年1月21日 (金)

2011選抜Jazz Big Band "Get Jazz Orchestra" メンバー新規募集のお知らせ

 来年度在学予定の、ジャズコース生およびジャズに興味ある全ての学生の皆さんに、選抜Big Band "Get Jazz Orchestra" メンバー新規募集のお知らせです。ジャズコースではかねてから選抜ビッグ・バンドを編成し、その実力を高めて来ました。現在の洗足にはサークル活動も含め複数のビッグ・バンドを数えることができますし、他大学のビッグ・バンドで活躍する学生もいます。ジャズコースの学生に限らず、ビッグ・バンドに対する高いモチベーションが感じられるところですが、学生バンド界でその力が散逸した状態にあるのも事実でしょう。
 ここにその力を結集すべく、その選抜対象をジャズコース以外の学生にも広げ、さらなる飛躍を遂げようというわけです。参加する学生のみなさんの努力次第で、様々な活躍の場が用意されます。コースを超えた仲間たちと、高いレベルで切磋琢磨してみませんか。
 募集する楽器は、Trumpet, Trombone, Sax, Rhythm Section (Percussion含む)が主体ではありますが、Vocalやその他の楽器についても可能性はじゅうぶんあります。特に人数と実力以外の制約はありませんが、志の高い学生の参加を期待しています。※パートによりアドリブ・ソロするしないは選択できます。
 興味ある学生は、ブラックホール1階オフィスにて、募集要項および参考CDを受け取って下さい。応募締め切り後、オーディションを行ったうえでメンバーを決定します。

応募締め切り:2月4日(金曜日)17:00 ブラックホール1階オフィス提出

Direction:香取良彦(ジャズコース教授) Inspector:中川圭子(ブラックホール・オフィス)

2011年1月16日 (日)

大学はどこまで現場主義であるべきか。

ジャズコースには教員専用のメーリングリストがあります。
専用アドレスにメールを送ると、メンバー全員に配信されるシステムですね。
これ、ジャズコース内では、疎密の波こそあれ、結構活用されています。
しばらく前には、「スタンダード・ナンバーの信頼できるコード進行の載った本がない!」
という話題で盛り上がり、
「ホントそうだから洗足ジャズコースがそれを示そう」
「そんなの自分で考えていくのが勉強でしょ」
「元祖のコード進行と、よく使われる進行、どちらが"スタンダード"なのか」

などという意見が飛び交い、とにかく生まれたのが、
納浩一先生による「ジャズ・スタンダード・バイブル」なわけです。
News004
これ、その存在意義についてはまだじゅうぶんな結論が出ていないんでしょうけど、
学生の間では「信頼できる本」として早速重宝がられているようです。

さて、つい今日になって、「学生ベース・プレイヤーたちが、
あまりにもオタマジャクシを読む初見ができない!」
という意見がだされ、表題の命題も提示されました(これも納先生から)。
(もちろん初見が弱いのは他の楽器についてもそれなりに言えると思います。)

その命題とは、詳しく書くとこうなります──
「最近、現場でもベーシストがオタマジャクシを読む機会が少なくなっている。
 果たして現場で実際あまり使わないものを学生たちに教育するのはどうなのか。
 "教える"という狭い視点からそのような空虚な内容を押しつけることになりはしないか。
 しかし、音楽大学を出ていて、この程度の譜面も読めないでいいのか?
 という気持ちになるのも事実。」

というわけです。

ここに私(香取)個人の意見を書かせて戴き、
メーリングリストが配信で溢れかえるのを防ぐためにも(笑)、
よろしければこの記事にコメントを頂戴する形で皆さんのご意見を頂戴したいと思います。

まず、私が日頃ジャズ・ポピュラー系業界内でずっと感じてきたことを書きますと、
楽典のような基本音楽素養を身につけずに業界でプロ活動をしている人たちが、
とーっても多い、ということです。
もちろん、音楽を職業にするのに資格なんて要りませんし、
じゃ楽典できない人の音楽のなかに素晴らしいものが無いのかと言われれば、
そんなことは当然ありません。

しかし学んだ者から言わせますと、これぐらい知っててもらった方が……汗
なんて場面に出くわすことがよくあります。
先に書いたように、音楽性とは別物、という考え方がありますから、
まあ、見て見ぬ振り、あるいは適当にこちらで解釈して演奏したりしますね。

ここで、「音楽大学を出たのに……(教育者側からは)教えたつもりなのに……」
という恥論がありますが、これは私には副次的な要素に思われます。
まず1つ思うのは、楽典はコミュニケーション・ツールだということ。
料理人たちが宴会料理をみんなで作るのであれば、
レシピをツーカーでやりとりする必要があります。
その意味で、いつでも円滑なコミュニケーションがそれなりにできることは、
とても重要であり、特定の機会が減っても、
そのチャンスがあるかぎり、必要なものだと思います。

今一点重要だと思われることを書いてお終いにしたいと思います。
"テンション"が楽典に属するとはあまり思いませんが、
象徴的なので一例として出させて戴きますと、
ポップスでもテンションの考え方で物事を見ると良い結果が得られるときがあります。
しかし、系統だったテンションの仕組みについては、
やはりジャズコースのようなところで勉強しないと身につきません。
現場でも、きちんとした理解をしている人たちばかりではないわけです。

さて、ここでいい音楽ができつつあるとき、
『テンション知らなくてあたりまえ、でもいい音楽できてる』
→『だから、業界標準としてはテンションについてはそんなに知らなくていい』

という考え方になるとしたら、それは悲しいことです。
私としては、
『そこにテンションの明快な見方が存在したら、もっといい音楽ができる可能性がある』
と思い、
それこそが音楽大学教育の1つの意義なのではないかと考えます。
つまり、業界標準は、大学の目指すところの目標値ではない。
業界標準を持ち上げる意気込みで、大学教育の目指すところを設定すべきだ
ということです。
もちろんアカデミックな内容が、机上の空論ではしかたありませんが。
(mosquito)

2011年1月10日 (月)

卒業研究

4年生のみなさん、卒業研究お疲れさまでした。
今年は、私は1月2日の箱根駅伝を見てから夜中まで、みなさんの卒業研究を聞かせていただきました。
疲れたかと言われればとても疲れましたが(笑)、実は、聞いていて楽しかったです。
聞いた音楽のほとんどが、やりたいことがクリアに聞こえてきて、勿論指導してくださった先生方のご努力も
あるのは当然ですが、4年生のみなさんが「こんな音楽のアイディアをもっていたのか」と思えるものばかりでした。

大学の4年間で何かめざましい進歩を遂げるなんて、音楽ではほぼあり得ないことであって、音楽はゆっくり時間をかけてやっていかなければならないものだと思います。でも、同時に卒業研究って、じゃあ4年間で進歩した部分は何なのかを自分で確認できるとってもいいバロメーターになるものでもあると思います。
4年生の人たちが入学した4年前は、今回の卒業研究で聞かせてもらったような「音楽制作の能力」はほとんどの人がもっていなかったわけですから、それを考えると大きな進歩だと思います。

1年〜3年のみなさん、特に来年卒研をやる3年生のみなさん、今年の卒業研究はしばらくすると視聴できるようになりますから是非聞いてみてください!!

ありまさ