2016年8月 4日 (木)

音の密度や強弱から音楽をつくる〜クセナキス 作曲「アホリプシス」を参考に音楽づくり〜

◆実施日:7月27日   ◆担当:山口賢治

◆テーマ

音の密度や強弱から音楽をつくる

~クセナキス 作曲「アホリプシス」を参考に音楽づくり~

 

旋律やモチーフ、和声、リズムなどから音楽を作るのではなく、音の密度や強弱の要素をコントロールすることにより音楽をつくることを試みた。音楽づくりワークショップにおいて参加に楽器や音具から様々な音を探してもらい、発見した音や音響を発表してもらうことが良くある。しかし、これらはあくまで音や音響であって、音楽ではない。これらの音や音響を制御して音楽として構成する方法を試した。

参考としてギリシャの作曲家 ヤニス・クセナキスの作品「アホリプシス」の作曲の課程において用いた音の平均の密度や強弱の配置を記した設計図を援用して、曲づくりの大枠を決めた。

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図1 クセナキス 作曲「アホリプシス」設計図

   音楽之友車刊 名曲解説全集 管弦楽曲Ⅳ より

 

  

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図2 演奏に際して作成した設定図

 

参加者を三つの群に分け、音の平均の密度や強弱、演奏イベントをAからの枠に定め、音楽を進行させた。一つの枠や約4秒。これをもとに様々な演奏のヴァリエーションを試みた。


YouTube: クセナキス 作曲「アホリプシス」を参考に音楽づくり

◆まとめ

音響を個々の音の発生状態の平均値としてとらえ、これを群として捉えて音楽の進行を制御することを試みた。学生達が様々な種類の楽器を持参してくれたお陰で、多彩な音色が得られた。このような音楽では音色的な工夫でポイントで、音色の違いにより個々の楽器の動きが聞き手に認識しやすくしている。また、図2に示される同じ設定図で演奏しても群の楽器編成の組み合わせを変えることで、また違った音楽となり興味深い点であった。各奏者は指定された音密度や強弱に従いつつも、優れた音の断片をそれぞれが創意工夫して披露してくれた。本年度の参加学生の音楽的センスの良さを感じさせてくれた。

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