2012年9月

2012年9月18日 (火)

2012年9月12日に行われた邦楽ワークショップ授業のご報告です。

後期になって第一回目の学生による授業、担当はジャズ科4年生のNさんでした。
Nさんは前期に行った、COBRAという音楽ゲームでの音楽づくりをもっと深くやりたいとのことで、COBRA②として授業を行いました。前期に一度経験をしていたことがしっかりと反映され、事前準備も授業進行もとてもスムーズでした。
ただ授業内容は、前期に行ったCOBRAのルールをいくつか増やしただけで、他は前期とあまり変わらない内容でした。二回目の授業を行うにあたっては、前期のものをさらに発展させた授業をしてもらいたかったです。本人も終わったあとに反省していました。一度行ったものを発展させて授業することはなかなか難しいと思いますが、次回の授業は同じジャズ科の学生さんによるCOBRA③だそうですので、今回の反省もいかし頑張ってもらいたいです!

授業担当:中香里・記

以下、Nさんによる授業報告書です。

☆実施日:2012年9月12日

☆実施対象:大学生8名

☆授業目的:みんなにアドリブの楽しさを知ってもらう

☆使用楽器
箏・三絃(好きな調絃)、自分の専攻している洋楽器

☆授業の流れ
①アイスブレイク 10分
いつどこで誰が何をしたゲーム
コブラのルールにある目のカードを使ってアイスブレイクしました。

前回のルール復習 10分
・口のカード
P 何でも演奏出来る
R 指名された人だけが演奏する
S 演奏してない人が演奏できる
SX フェードインフェードアウト
・目のカード
C 目の合図で音つなげる
CO指されたらアクション起こす
・耳のカード 
M△ ミュージックチェンジ
G△ グループチェンジ
V ボリュームチェンジ
・手のカード
OUT 終了

新たなルール説明・手拍子でCOBRA体験 20分
・頭のカード
1 一個目のバンク
2 二個目のバンク
3 三個目のバンク
・手のカード
CODA 演奏していない人だけでCODAをつくり終了
全部のルールを含めて音楽作り[邦楽器]  15分
三味線と箏のグループに分けて音楽作りしました。


YouTube: COBRAで音楽づくり②-箏ver.


YouTube: COBRAで音楽づくり②-邦楽器ver.

全部のルールを含めて音楽作り[各楽器] 15分
邦楽器と洋楽器を混合して音楽作りしました。
今回、邦楽器も楽器ごとに分けて音楽作りしましたが、三味線は邦楽器なのに意外にjazzyになってとってもかっこよかったです。箏はキレイにまとまった音楽作りが出来ていたと思います。
混合でやった時は、やっぱり楽器の種類があると曲の流れが見えるので、音楽的に感じました。
みんな積極的にカードを呼んでくれたのでとてもスムーズに音楽作りができました。
みんなが楽しく音楽作り出来ることを目的にしていたのでもっとコブラに慣れて今以上の楽しみを知ってもらいたいと思います。
2012年9月 8日 (土)

後期最初の授業は前期の復習と、来週からの生徒によるワークショップの参考になるよう、吉原がワークショップをしました。

前期で出てきた、音楽づくりの手法(パターンかさね、コール&レスポンス、即興、対話etc.)や邦楽器の特徴(調弦、音色、技)

をみんなで思い出し、ホワイトボードに書きだした後、全音音階に調弦した箏で、ホワイトボードに書きだした音楽づくりの手法や技を実際にみんなでやってみて、最後に2つのグループに別れて音楽づくりをしました。

全音音階で、テーマは「夏の思い出」にしましたが、あくまでも音楽的になるように心がけるようにアドバイスしました。

出来上がった作品は、それぞれがしっかりした音で、各々が役割を意識し、様々な場面転換があり、素敵なものでした。




YouTube: 『夏』をテーマに音楽づくり①




YouTube: 『夏』をテーマに音楽づくり②

来週から生徒による音楽づくりが行われます。少しでも引き出しが増えたらよいと思います。

授業担当、吉原佐知子

9月8日 教員の自己啓発と相互啓発の更なる促進を目指した [洗足音楽表現教育研究会/Senzoku Music Expression & Education Society] (略称=SeMEES/ セミーズ)の第2回のフォーラムが行われ、邦楽部門として『尺八による音楽づくりワークショップ 〜みんなでヘテロフォニー〜』が実施されました。(担当:山口賢治)発表要旨はこちら。

hetero.pdfをダウンロード

学生、現邦研研究生、卒業生、ピアノ、声楽、音楽教育 等の邦楽以外の教員の参加者に加えて、地無し古管尺八の研究と演奏の第一人者、志村哲 先生も参加していただきました。ありがとうございました。
尺八の基本講習の際には尺八の参加者がサポーター役となり、グループ別の音楽づくりの際には経験者が上手くグループリーダーとして取りまとめてくれました。
参加者の中に一流の演奏者が混じっていただけたため、つくられた音楽の端々から素晴らしい声や超絶なテクニックが鏤められ、最後はとても贅沢な作品発表会になりました。
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