SeMEES フォーラム Feed

2011年9月 7日 (水)

「第1回SeMEESフォーラム」に参加して

 佐藤昌弘

 9月3日(土)、洗足学園音楽大学では「第1回SeMEESフォーラム」が開かれました。"SeMEES"で「セミーズ」と読ませるのですが、これは何かといいますと、ちょっと長いですが"Senzoku Music Expression & Education Society"(洗足音楽表現教育研究会)の略で、いわゆる「学内学会」にあたるものです。

 一般の大学では教員が、学会で専門分野について研究発表をするというのは、ごく当たり前のことでしょうが、音楽大学では、音楽学や音楽教育の先生をのぞき、そのような研究発表の場はあまりないのが現状です。音大の教員は、ほとんどが現役の音楽家ですから、日頃、コンサートの出演、作品の上演、CDのリリース、楽譜の出版などの音楽活動を広く行っています。その一方で、演奏や作曲の専門分野について学術的に研究し、発表した成果を広く世の中に問うことも、大学教員である以上、責務とされる社会状況となってきています。そこで、「音大の演奏系、作曲系の教員に、もっと研究発表の場を!」ということで立ち上げられたのが、今般の"SeMEES"というわけです。

 数日前より台風の接近がさかんに報じられていましたので、天候が危ぶまれましたが、開催当日、何とか天気が持ちこたえたのはラッキーでした。今回は、10名の教授と7名の准教授が、4会場に分かれてそれぞれの研究発表を行いました。専門分野は、作曲、声楽、ピアノ、電子オルガン、打楽器、サウンドクリエーション、現代邦楽、ロック&ポップスと、実に多彩。自分の研究発表時間以外は、極力、他の先生方の研究発表を見回りまして、啓発されることが大で、とても有意義でした。

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 私は12時からビックマウスにて、専門分野の作曲について約45分間の研究発表を行いました。今回のテーマは、「現代音楽におけるトナリティ(調性)の可能性について」。現代音楽というと、一般に調のない、理解に難しい音楽というイメージが強いですが、現代音楽にもいろいろあって、調があり、素敵なメロディーとハーモニーに富んだ美しい現代曲も創られているのだということを紹介し論じて、最後には結論に変え、書き下ろしのピアノ小品 "Elegia"(演奏時間4分程度のスケッチに過ぎませんが)を自演して締め括りました。

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 とても緊張しましたね。人前で話すのはそんなに苦手ではないのですが、研究発表となると随分と勝手が違い、自分の話していることがちゃんと聞き手に伝わっているかどうかいうことと、45分の制限時間内(普段の授業の半分しかない!)に、きちんと終われるかどうかということの双方がとても気になり、終始落ち着きませんでした(汗…)。結局、なんとかタイムオーバーしないで済みましたが、いろいろと課題も残りましたので、この経験を次回以降に活かしていきたいと思っています。